柏崎刈羽 東電不正入室・対策未完 「そんなに簡単に原発内に入れる態勢なのか」「原発の管理が重要という意識が浸透していないのはなぜなのか」。2月12日、午後6時から新潟市内のホールで開かれた東京電力による地域住民に対する説明会。柏崎刈羽原発の再稼働に向けた地元調整などを担う東電新潟本社の橘田昌哉代表らに参加者から厳しい言葉が浴びせられた。 やり玉に挙がったのは、原発の心臓部に当たる中央制御室への不正入室問題。2020年9月20日、IDカードを紛失した東電社員が他の社員のカードを無断で持ち出し、警備員がカードの写真との違いに疑念を抱きながらも、そのまま通過させていたことが今年1月に発覚した。