日本経済新聞は20日、神戸製鋼所のアルミ・銅製品の一部での検査データ改ざん問題で、8月の調査後も同事業部門で不正が継続されていたことが分かったと報じた。同日午後にこうした経緯について発表する見通しとしている。午前中は続伸傾向だった神戸鋼の株価は、午後に入ると前日比マイナス圏に沈んだ。 神戸鋼の広報担当者はきょう午後に記者会見を開くことを検討しているとした上で、日経新聞の報道内容については「現在、調査中」と述べるにとどめた。 また、NHKは同日、工業製品の安全性を示す日本工業規格(JIS)の認証機関が、製品や品質管理の体制などが法律の定める規格を満たしていない疑いもあると見て、神戸鋼に立ち入り検査に入ったと報じた。検査の結果次第では法令違反に発展する可能性が出てきたとしている。 神戸鋼の広報担当者は19、20日に立ち入り検査を受けたことを認めた。検査を受けた場所については明らかにしなかった。