流血するハリウッドを離れたポスト・マローンの再出発、『Hollywood's Bleeding』を聴いて 前作『Beerbongs & Bentleys』(2018年)収録の「Same Bitches」で、ポスト・マローンはLAに対し、「人口が400万人もいるのに、どこに行っても同じビッチに会うってどういうことだよ」と悪態をついていた。人々が互いに利用しようとするシティ・オブ・エンジェルズの環境に嫌気がさし、ポスティは同市を離れ、ユタ州に移った。今はビデオゲームに囲まれて幸せな生活を送っていると語る彼が、居を移して初めてリリースしたアルバムが今作『Hollywood's Bleeding』だ。同作は前作同様、ビルボードのアルバムチャート“Billboard 200”で初登場1位に輝いた。 しばしば“アーバン・ミュージック”とカテゴライズされるヒップホップだが、2019年はそれを覆すような出