「バリューアクトさんが考えていることだけでは、国内事業はうまくいかない」 アメリカの投資会社であるバリューアクト・キャピタルから、事業変革の必要性を求められているセブン&アイ・ホールディングス。バリューアクトが新たな資料を公表した2月9日、セブン&アイの井阪隆一社長は自宅前で記者たちにそう断言した。 セブン&アイの4.4%の株式を持つバリューアクトが、1月26日の公開質問状に続いて公表した「改革案」では、コンビニのセブン-イレブンが「グローバルチャンピオン」になるための施策が提言されている。注目すべき点は、コンビニ以外の「非コア事業」の切り離しを訴えた点だ。 「真摯に対応するしかない」 中でも早期の切り離しを求めたのは、百貨店のそごう・西武と総合スーパーのイトーヨーカ堂だ。 そごう・西武については売却を、イトーヨーカ堂については売却、もしくは食品事業に集中したうえでのスピンオフ(分離独立)