Economist誌が、島耕作社長の誕生を特集記事で報じている。漫画の主人公を同誌が取り上げたのは初めてだが、支局長は日本語が読めず、日本人スタッフがちゃんとチェックしていないためか、微妙にずれている。 島は一見、「日本人離れ」した一匹狼のヒーローのようだが、実は団塊世代の「モーレツ・サラリーマン」の典型だ。家庭をかえりみないで、会社のために得意先を毎日接待し、女性を利用して顧客を篭絡する。初芝電気が五洋電気を買収したのも、敵対的買収から守るためだ。社長就任会見でも「シンクグローバル」といいながら「自社や株主の利潤を追求するたけでなく、従業員・関連企業・消費者などといったすべてのステークホルダーの利益を実現できる企業を目指します」と語る。 Economist誌も「島に人気があるのは、グローバル資本主義についていかなければならないと思いながら、現実には変われない日本企業の象徴だからだろう