「ドラエモンさん、お疲れさま」「銅鑼さん残念です」。4月10日に虚血性心不全で死去したエコノミスト、岡田靖さん(享年54)の葬儀には、こんな一風変わった弔電が次々と寄せられた。 岡田さんは大和総研、大和証券からクレディスイスファーストボストン証券(当時)、学習院大特別客員教授を経て内閣府経済社会総合研究所主任研究官となり、主にデフレやバブル研究に携わった。嘉悦大教授の高橋洋一さんは「実務家でもあり学者でもあるという日本にほとんどいない存在だった」と評する。 1月にクモ膜下出血で倒れたが奇跡的に回復して2月に退院、3月には職場復帰した矢先だった。当日は普段通り夕食をとり、自室で椅子に座った状態で息を引き取ったという。通夜の席で妻の美希さんは「『俺は何でこんなところにいるんだろう』と本人が一番驚いているのではないでしょうか」と語った。 金融緩和によってデフレを脱却する「リフレ政策」を早くから主