過去の歴史を推定する系統学の方法論を、生物だけでなく広く一般的に文化構築物の時空的変化にも適用できないか?学問の壁を超え、系譜の復元に着目して文化進化をめぐる問題群を統一的に解決しようとする文化系統学は何をもたらすのか。言語や写本、建築様式や美術図像、さらには人間社会の政治体制まで、具体的な実例を満載した1冊。 *トーマス・E・カリー氏による第4章「系統比較法による仮説検定」の英語原論文 はじめに――分野を越境する方法論[中尾央] 第1章 文化の過去を復元すること――文化進化のパターンとプロセス[中尾央] 生物・文化・進化 進化のパターンとプロセス 文化進化を研究すること 文化進化のパターンとプロセス 文化の過去と系統学 系統樹思考――本書の構成 文化の過去を復元すること 第2章 「百鬼夜行絵巻」写本の系統[山田奨治] 「百鬼夜行絵巻」をめぐる謎 絵巻の系統推定モデル 対象にした「百鬼夜行
![文化系統学への招待 中尾 央編著 三中 信宏編著](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b0ccc3ca82eb04d4e40ff827a49dcee50b6852f6/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.keisoshobo.co.jp%2Fimages%2Fbook%2F100532.jpg)