ルネサンスを代表する芸術家、レオナルド・ダビンチの特別展が16日から東京で始まるのを前に、15日内覧会が開かれ、ヨーロッパ以外では初めての公開となる油彩画「糸巻きの聖母」などが関係者に公開されました。 15日は、会場となる東京・墨田区の江戸東京博物館で関係者向けに内覧会が開かれました。このうち、ダビンチが残した数少ない油彩画の一つでヨーロッパ以外では初めての公開となる「糸巻きの聖母」は、体を伸ばして糸巻きの棒をつかむ幼いイエスとその姿を見守る聖母マリアを描いた作品で、ダビンチならではの高い技術で精緻に描かれた傑作とされています。 また、日本で初公開となる直筆のノート「鳥の飛翔に関する手稿」は、科学の分野でも活躍したダビンチが、鳥の飛ぶ様子や体の構造などを詳細に観察した内容を左右が逆になった鏡文字で記録したものです。このほかダビンチが後の絵画制作に生かした手や花のスケッチなども展示されます。