【AFP=時事】観光客や旅行者による子どもへの性的虐待は、防止に向けた過去20年間の取り組みの裏をかくように全世界で深刻化しているとする報告書が12日、タイ、南アフリカ、米首都ワシントン(Washington D.C.)で発表された。吐き気を催すような記載もあるこの画期的な報告書をまとめた調査チームは「こうした犯罪が起きていない地域はなく、責任を免れる国もない」と結論付けている。 国連(UN)の支援を受けて作成された報告書「Global Study on Sexual Exploitation of Children in Travel and Tourism (旅行や観光による子どもの性的搾取に関する世界調査)」は、児童福祉当局や慈善団体、研究機関など70以上の専門家が参加して、この分野の報告書としては最も包括的な調査が行われている。 報告書の執筆者らは、性的虐待が容易に行えるように