講談社の月刊マンガ雑誌「モーニング・ツー」がWebとの連動で結果を出し始めている。2008年10月から3カ月連続で、同誌をほぼまるごとWebで無料公開。09年5月号からさらに1年間無料で公開することを決めた。「無料公開したら部数が減るのでは?」という予想もなんのその、同誌の部数は向上したという。 創刊当初からWeb連動を視野に入れていた! マンガ業界の低迷が叫ばれて久しい。これまでは、コミックス(単行本)がマンガ誌の部数減少をカバーするという構図だったのだが、08年のコミックスの推定売り上げは前年比4.9%減の2372億円で、3年連続のマイナス。しかも、4.9%のマイナスは、最近では最大の下げ幅だ。『ROOKIES』(森田まさのり/集英社)や『20世紀少年』(浦沢直樹/小学館)といった映画化された作品が話題になったにもかかわらず売り上げが伸びない。マンガ誌のほうはさらに深刻で、推定売り上げ