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  • 予想どおりに不合理: 大竹文雄のブログ

    行動経済学に関する啓蒙的読み物の傑作が翻訳された。著者のダン・アリエリー教授は、2008年のイグノーベル賞の受賞者だ。高価な偽薬(プラセボ)は安価な偽薬よりも効力が高いことを示したことに対して医学賞を受賞している。『予想どおりに不合理』は、彼が行った行動経済学に関する様々な興味深い実験結果を、わかりやすく紹介している。どの実験も、驚くほど自由な発想で考えられていることに感心する。それと同時に、人間の行動がいかに予測可能な非合理性をもっているのかを、実験結果から私たちは思い知らされる。 冷静な時とそうでない時に、人間の判断が違ってくることはよくあることだ。でも、冷静な時に、冷静でないときに自分がどんな判断を下すかを、きちんと予想できるだろうか。アリエリー教授は、このことをとんでもない方法で実験している。そういう実験を考え出す研究者も驚きだが、それに協力する被験者がたくさんいるというのも、私に

    予想どおりに不合理: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/11/21
    「冷静な時とそうでない時に、人間の判断が違ってくることはよくあることだ。でも、冷静な時に、冷静でないときに自分がどんな判断を下すかを、きちんと予想できるだろうか」「とんでもない方法で実験している」
  • 定額給付金を有効なものに変える方法: 大竹文雄のブログ

    定額給付金そのものが賢明な経済政策ではないことは、既に多くの人が議論している。自主申告による所得制限をつけるというのもナンセンスだというのは、岩さんも議論しているとおりだ。合理的な個人を想定する限り、自主申告がうまく機能するとは考えられない。誰もが、お互いの所得を知っているような地域なら、嘘をつくことはできないかもしれないが、普通は無理だろう。 そうは言っても、当の自治体の担当者にとっては、定額給付金の支給はやらなきゃいけない仕事だ。彼らはやる以上少しでも意味のあるものにしたい、と願っているはずだ。そこで、こんな案はどうだろう。 定額給付金の支払通知に、いくつかの慈善団体をリストをいれておいて、受給者に希望の団体に、希望する額を寄付することを指定できるようにしておいてはどうだろうか。寄付の手続きを自治体が代わりにするのであれば、受給者の手間はかからない。 高額所得者の中には、金額を受け取

    定額給付金を有効なものに変える方法: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/11/15
    「定額給付金の支払通知に、いくつかの慈善団体をリストをいれておいて、受給者に希望の団体に、希望する額を寄付することを指定できるようにしておいてはどうだろうか」
  • 世帯内分配と世代間移転の経済分析: 大竹文雄のブログ

    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/11/02
    「家計経済研究所の「消費生活パネル調査」を駆使したものです。家計内の分配に関する実証研究では、日本の最先端の研究が集められています」
  • 不完全労働市場の経済学: 大竹文雄のブログ

    公共事業投資投資効率が低い理由の一つかも:自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾 (読みの記録) 【読書メモ】競争の作法 齊藤誠 (レバレッジ投資実践日記) さよならニッポン農業: 大竹文雄のブログ (oryzaの環境備忘録) 「研究進む「幸福の経済学」」大竹文雄大阪大学教授 (労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)) 幸福度 (満州里より愛をこめて) 「幸福の経済学」 (資料保管庫・管理人のひとりごと) 競争忌避=協調忌避 - 書評 - 競争と公平感 (404 Blog Not Found) 占いと霊能力と脳科学は同列?:「似非脳科学」が神経科学不信のトリガーを引いている (大「脳」洋航海記) NO文化人 (国家鮟鱇) 結合生産物としての若手研究者 (労働、社会問題) Bocconi大学のBoeri教授とTilburg大学のvan Ours教授のThe Economics of

    不完全労働市場の経済学: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/10/25
    「日本もヨーロッパも労働市場の不完全性はアメリカに比べて大きい。解雇規制が強い上に、さまざまな労働市場への規制が存在」「労働市場の制度をそれぞれの章のトピックスにして、労働経済学を学べるように工夫」
  • 子供の数だけ親に投票権を: 大竹文雄のブログ

    公共事業投資投資効率が低い理由の一つかも:自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾 (読みの記録) 【読書メモ】競争の作法 齊藤誠 (レバレッジ投資実践日記) さよならニッポン農業: 大竹文雄のブログ (oryzaの環境備忘録) 「研究進む「幸福の経済学」」大竹文雄大阪大学教授 (労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)) 幸福度 (満州里より愛をこめて) 「幸福の経済学」 (資料保管庫・管理人のひとりごと) 競争忌避=協調忌避 - 書評 - 競争と公平感 (404 Blog Not Found) 占いと霊能力と脳科学は同列?:「似非脳科学」が神経科学不信のトリガーを引いている (大「脳」洋航海記) NO文化人 (国家鮟鱇) 結合生産物としての若手研究者 (労働、社会問題)

    子供の数だけ親に投票権を: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/10/25
    「若年世代や将来世代の利害にかかわる問題は、その代表をいれて議論するような仕組みが必要ではないでしょうか。世代別の議員定数を決めるというのも一つです」
  • どこまでやったらクビになるか: 大竹文雄のブログ

    「ブログで社内事情を書いている社員がいてヒヤヒヤしています。あの社員はクビにならないのでしょうか?」 こんな疑問をもっている人は多いのではないだろうか。 大内伸哉教授の『どこまでやったらクビになるか』(新潮新書)は、誰でも疑問に思っているような職場にかかわる法律問題に、軽妙に答えてくれる。このを読んで最低限の理論武装をしておかないと、クビになってからでは遅い。 目次 1講 ブログ 2講 副業 3講 社内不倫 4講 経費流用 5講 転勤 6講 給料泥棒 7講 内部告発 8講 合併 9講 残業手当 10講 新人採用 11講 セクハラ 12講 過労死 13講 労災認定 14講 定年 15講 喫煙問題 16講 痴漢 17講 妊娠出産 18講 経歴詐称 これに加えて18の補講がある。 でも、このだけだと、「**法*条の規定からいえば、・・・」とか、「**事件という判例によれば、・・・」ということ

    どこまでやったらクビになるか: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/08/15
    「誰でも疑問に思っているような職場にかかわる法律問題に、軽妙に答えてくれる。この本を読んで最低限の理論武装をしておかないと、クビになってからでは遅い」
  • 神経経済学入門: 大竹文雄のブログ

    ニューロエコノミクス(神経経済学)という分野を創り出したトップクラスの脳科学者であるグリムシャー教授の"Decisions, Uncretainty, and the Brain: The Science of Nueroeconomics"が翻訳されて、刊行された。 『神経経済学入門: 不確実な状況で脳はどう意志決定するのか』、ポール・W・グリムシャー著、宮下英三訳、生産性出版。 経済学者が神経経済学にアプローチする場合は、ある経済的意志決定が合理的な意思決定メカニズムでは説明できない場合に、生物学的に説明できるかもしれない、ということがきっかけになっていることが多い。逆に、脳科学者が神経経済学にアプローチするのは、脳の意思決定メカニズムが経済学的な合理性で説明できるかもしれない、という期待がもたれているように感じる。 それぞれの学問で当然とされてきたことでは、説明できない現象を、まった

    神経経済学入門: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/07/30
    「まったく正反対の側面から解明していこうとしているようだ。この分野は、脳科学でも最もホットなトピックスでもあり脳科学をはじめとしてNatureやScienceといった専門誌にもつぎつぎと論文が掲載されている」
  • 経済学で談合の仕組みを暴く: 大竹文雄のブログ

    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/07/08
    「この論文は、那覇市の公共工事では、業者の間の貸し借りという形で談合が行われていたことを計量経済学的に明らかにしたものだ。彼女は、茨木市の公共工事で談合が行われた可能性が高いこともこの論文で明らかに」
  • 女女格差: 大竹文雄のブログ

    『女女格差』は、橘木先生の新著。 インパクトの強いタイトルの付け方、ピンクを主体としたの装丁(しおりもピンク)、と注目を浴びる条件をうまく満たしている。中身も、女性同士の様々な経済的、社会的な格差の実態を、女性にとって重要な人生の意思決定について、分かりやすくデータを元に議論している。著者の思い切った意見が入っているのも橘木先生のらしい点だ。一般の人はもとより、大学の学部生でもデータをもとに著者の解釈や意見と自分の考えを対比させながら読むのに適している。 著者によれば、「女女格差」という言葉は、ザ・アール社長の奥谷禮子氏が作ったと『結婚帝国 女の岐れ道』(上野千鶴子・信田さよ子著)の52ページに指摘されているそうだ。 私は、『ジェンダー経済格差』の著者の川口章さんから、2000年に玄田有史が『日労働研究雑誌』(2000年2・3月号)の学会展望座談会で、「「女女間賃金格差」の研究が重要

    女女格差: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/06/28
    「男女平等が進むとともに「男女格差」に代わって「女女格差」「男男格差」という格差が目立ってくる。経済的な環境は変化しても、人々の意識がなかなか変わらないところに、様々な摩擦を引き起こす原因がある」
  • コーポレートガバナンスの改善が格差対策: 大竹文雄のブログ

    ハーバード大学のIan Dew-Becker氏とノースウエスタン大学のRobert J. Gordon教授が、アメリカの格差対策についてVox blog に興味深い論説を書いている。上位10%の所得が上昇した理由は、スーパースター現象、SBTC(技能偏向的技術進歩、要するに高学歴者をより必要とする技術革新)、社長の報酬の上昇という3つ。最初の二つは、市場メカニズムだから、対応策は税による所得再分配を強化することが対策である。しかし、最後の社長の報酬の上昇については、必ずしも市場メカニズムで引き起こされているわけではないので、情報公開とコーポレートガバナンスの改善が有効で、平等をもらたし企業価値も高めるという意味で一石二鳥ということ。 日では、社長の給料が上がるというよりも、企業の内部留保が増えているのが特徴だ。この点についての対策は、ゴードン教授らの提言と同じで、企業の情報公開とM&Aの

    コーポレートガバナンスの改善が格差対策: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/06/26
    「上位10%の所得が上昇した理由は、スーパースター現象、SBTC(技能偏向的技術進歩、要するに高学歴者をより必要とする技術革新)、社長の報酬の上昇という3つ」「
  • タクシー接待: 大竹文雄のブログ

    公共事業投資投資効率が低い理由の一つかも:自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾 (読みの記録) 【読書メモ】競争の作法 齊藤誠 (レバレッジ投資実践日記) さよならニッポン農業: 大竹文雄のブログ (oryzaの環境備忘録) 「研究進む「幸福の経済学」」大竹文雄大阪大学教授 (労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)) 幸福度 (満州里より愛をこめて) 「幸福の経済学」 (資料保管庫・管理人のひとりごと) 競争忌避=協調忌避 - 書評 - 競争と公平感 (404 Blog Not Found) 占いと霊能力と脳科学は同列?:「似非脳科学」が神経科学不信のトリガーを引いている (大「脳」洋航海記) NO文化人 (国家鮟鱇) 結合生産物としての若手研究者 (労働、社会問題) 財務省、国土交通省、金融庁、農水省などの国家公務員が、深夜にタクシーに乗った際に、ビールや清涼飲料水、おつまみ

    タクシー接待: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/06/09
    「問題の本質は、深夜まで働いてタクシーで帰らなければならない国家公務員の仕事環境そのものであり、タクシー業界の価格規制ではないだろうか」
  • やっぱり離婚も金銭的インセンティブに反応する: 大竹文雄のブログ

    厚生労働省の『人口動態統計』の2007年版によれば、年金分割制度がはじまった2007年には、35年以上の同居期間の夫婦の離婚件数が前年よりも16%増えた。その前の年(2005年から2006年にかけて)は、わずかながら減少していた。結婚離婚の意思決定には、金銭的インセンティブが大きかったということだろう。もう少し時間がたってデータポイントが増えれば、制度改正の影響を受けたグループと受けなかったグループを用いて、差の差による検定ができるようになるはずだ。ただし、このデータだけだと、同居期間別夫婦数の変化も反映している。正確には、同居期間別離婚確率で議論するべきだ。

    やっぱり離婚も金銭的インセンティブに反応する: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/06/08
    「ただし、このデータだけだと、同居期間別夫婦数の変化も反映している。正確には、同居期間別離婚確率で議論するべきだ」
  • ジェンダー経済格差: 大竹文雄のブログ

    男女間格差の経済分析を10年以上続けてきた同志社大学教授の川口章氏が、『ジェンダー経済格差』を出版した。目次と概要は、ここ。 序 章 ジェンダー経済格差とは何か:課題と分析方法 第1章 ジェンダー経済格差は男女の適性の違いから生じるのか 第2章 なぜ企業は女性を差別するのか[Ⅰ] 第3章 なぜ企業は女性を差別するのか[Ⅱ] 第4章 現実は理論を支持しているのか 第5章 ジェンダー経済格差を生み出すメカニズムは何か 第6章 なぜ日の雇用制度のもとでは女性が活躍しにくいのか 第7章 結婚や出産によって賃金はどう変わるのか 第8章 男女が働きやすい職場とは ;第9章 革新的企業では女性が活躍しているのか 終 章 ワーク・ライフ・バランス社会実現をめざして 1章には、男女格差の原因として生物学的な議論も紹介されている。しかし、川口氏は、現実の日の格差は、それで説明できるようなオーダーではないこ

    ジェンダー経済格差: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/05/27
    「株主のガバナンスが効いて、経営改革に取り組んでいるいる会社ほど、女性が活躍している」「ワーク・ライフ・バランスの実態に関する情報公開を義務付けることが有効」
  • 行動経済学の教科書: 大竹文雄のブログ

    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/05/25
    Nick Wilkinson (著)'An Introduction to Behavioral Economics'2007 と John Malcolm Dowling (著), Yap Chin-Fang (著) 'Modern Developments in Behavioral Economics: Social Science Perspectves on Choice and Decision'2007の2冊。
  • 実質所得格差: 大竹文雄のブログ

    レヴィット教授が、Freakonomicsのブログで、興味深い論文を紹介している。アメリカの所得格差拡大は実質的にはそれほど大きくなかった、と主張しているシカゴ大学のChristian Broda教授とJohn Romalis教授の論文である。 実質所得を計測する際、普通は消費者物価指数を使う。つまり、平均的な消費者が購入する商品の構成と量を固定しておいて、その商品を違う年に購入するといくらかかるようになるか、というのが消費者物価指数だ。 しかし、購入する商品の構成は、人によって異なるので、来なら、個人ごとに物価指数というのは、異なってくるはずだ。 そこで、所得階層別に商品の購入パターンが異なることを前提に、所得階級別消費者物価指数を作ってみて、その消費者物価指数で所得階級別の実質所得を計算し、所得格差の変化を考えようというのが、論文の趣旨だ。その結果、アメリカでは、低所得者が購入する商

    実質所得格差: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/05/22
    「この分析が正しければ、日本ではみかけの所得格差以上に、生活水準の格差が拡大していることになる。日本の消費者がグローバル化の恩恵を十分に得ていないことが、その原因だ」
  • 日本経済学会 ポスターセッション: 大竹文雄のブログ

    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/05/21
    「女性は女性だけのグループの中では自信過剰になり、男性はグループに女性がいると自信過剰になる」「男性は男性だけのグループだとそれほど自信過剰ではなく」「自信過剰であれば、競争的賃金体系を選ぶ可能性」
  • 予測市場: 大竹文雄のブログ

    予測市場の有効性を示し、その規制緩和を求める論文を、3人のノーベル賞経済学者を含むアメリカの有力な経済学者のグループが、SCIENCEに掲載した(FreaknomicsのWolfers教授の記事より)。日経サイエンス6月号にも、予測市場に関する記事が掲載されていて、世論調査よりもパフォーマンスがいいことが紹介されている。世論調査で、人々が当のことを答えてくれているかどうかは誰にも分らない。予測市場なら自分の予想と異なる証券を買うことは損になるので、価格には人々の正直な予想が反映されやすくなる。日でも予測市場の設立を検討してみてはどうだろうか。

    予測市場: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/05/21
    「世論調査よりもパフォーマンスがいいことが紹介されている」「日本でも予測市場の設立を検討してみてはどうだろうか」研究者はいますよ→http://www.h-yamaguchi.net/cat1872818/index.html
  • 長時間労働の行動経済学: 大竹文雄のブログ

    公共事業投資投資効率が低い理由の一つかも:自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾 (読みの記録) 【読書メモ】競争の作法 齊藤誠 (レバレッジ投資実践日記) さよならニッポン農業: 大竹文雄のブログ (oryzaの環境備忘録) 「研究進む「幸福の経済学」」大竹文雄大阪大学教授 (労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)) 幸福度 (満州里より愛をこめて) 「幸福の経済学」 (資料保管庫・管理人のひとりごと) 競争忌避=協調忌避 - 書評 - 競争と公平感 (404 Blog Not Found) 占いと霊能力と脳科学は同列?:「似非脳科学」が神経科学不信のトリガーを引いている (大「脳」洋航海記) NO文化人 (国家鮟鱇) 結合生産物としての若手研究者 (労働、社会問題)

    長時間労働の行動経済学: 大竹文雄のブログ
  • 格差とやる気: 大竹文雄のブログ

    バスケットボールやサッカーのプロ選手たちは、チーム内での年俸が相対的に低いと、年俸の絶対額が高くても、パフォーマンスが悪くなるという研究が発表された。スイスのFrey教授らの研究だ(Stumbling and Mumbling 経由)。この研究の意味することは、年俸格差の付け方が、チームの成績に影響するということだ。たとえば、誰か一人のスーパースターの年俸を上げすぎると、ほとんどの選手が平均以下の年俸になってしまう。そうすると、チーム全体の成績は下がってしまうのだ。 日のプロ野球のデータでも似たようなことは検証できるはずだ。誰か分析してはどうだろうか? 高額年俸を払っているのに、どうも成績がぱっとしない球団の経営陣は必読かもしれない。

    格差とやる気: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/05/08
    「誰か一人のスーパースターの年俸を上げすぎると、ほとんどの選手が平均以下の年俸になってしまう。そうすると、チーム全体の成績は下がってしまう」
  • なぜ残る男女間格差: 大竹文雄のブログ

    5月5日の日経済新聞『経済教室』に、「なぜ残る男女間格差」という研究紹介記事を書きました。男女間賃金格差に関する最近の実証研究と競争選好に関する男女差の経済実験を紹介しています。参考文献は、日経ネットPLUSで紹介しています。 競争選好に関する男女差の議論で、次のような誤解が多いのです。「女性でも男性よりも競争が好きな人が多い」、という反論です。そのとおりですが、ポイントは次の点です。どちらが競争好きな人が多いのか、同じ能力の男女を比べた場合、どちらが競争にチャレンジすることが多いのか、ということです。 能力が高い人は、特に競争が好きでなくても、競争にチャレンジしても勝つ可能性が高いので、結果的に能力が低い人よりも競争に挑戦するでしょう。同じ程度に優秀な人がいて、片方は昇進競争に挑戦して、もう片方は挑戦しないとき、挑戦しなかった人は決して昇進することができないし、その能力を十分には活かす

    なぜ残る男女間格差: 大竹文雄のブログ
    yyamaguchi
    yyamaguchi 2008/05/06
    「男女間賃金格差に関する最近の実証研究と競争選好に関する男女差の経済実験を紹介」