前項の末尾部分で、国の助成金の首都圏偏重やその改善が難しいかもしれない。ということをほのめかすような記述をしました。 私は、芸術文化振興基金の予算配分に、芸術文化環境の地域間格差を生み出す仕組みがあるのではないかと考えています。そして普通に考えて、誰しも住んでいる地域には郷土愛があり、首都圏に偏重している助成金という既得権を首都圏の方が自ら手放すのは困難なことだろうとも思います。 話が飛躍するようですが、これは中央集権の仕組みに限界が来ているのだと思います。私は、国の行う芸術文化の助成については、東京でその可否を判断するのではなく、道州単位で地域を区切り、そこで判断すべきだと考えます。 中央にての一括審査では、地域の実情への有効な対策を助成金の配分に反映することが技術的に不可能です。 中央集権が限界に来ていることは、芸術文化の分野だけではなく、政治・経済の分野でも多くの議論がおこっていると