思うところありまして、前エントリでの予告とは外れますが、関連した話題ではあるので、緊急アップ。 ヒートするであろう議論に巻き込まれたくはないので、キーワードリンクされないよう名前は伏せるが、先日、というかまさに昨晩、あるひとりの高名な「オタクの王様」が、自らの死を宣言した。アナロジーでも何でもなく、文字通りの唯物的な意味である。彼は自らの幕を引き墓碑を打ち立て、葬送の儀式を生前に完遂した。 Mixiでの「カウントダウン」宣言が1年前。何が起きても私は驚かないだろう。彼は自身の終幕を飾る「生前葬」を、自らの手で執り行ったのだから。 その葬列の場には、私も同席していた。 かつて三島由紀夫が死んだとき、小林秀雄は鎌倉から談話を発表した。 大意を要約すればーー死を言葉で理念で情緒で観念でイデオロギーで粉飾するな、個人の孤独な死には、ただ個々人の孤独な沈黙をもってのみ応えよ。右翼だの情念だの政治的主