【鍛治信太郎】他人に対して不親切だったり、不公正だったりする人物を見ると、サルは自分自身に害が及ばなくてもその人を避ける傾向があることを京都大などのグループが確かめた。人間社会がどのようにできたかを考える参考になるという。英科学誌ネイチャーコミュニケーションズなどで6日発表した。 京大の藤田和生教授(比較認知科学)らは南米アマゾン川流域の熱帯雨林に住むフサオマキザル7匹で実験した。 サルの目の前で2人の研究者が演技する。1人が容器のふたを開けておもちゃを取り出す。この際、もう一方に助けを求めるが、協力する場合と拒否する場合の2通りの対応をとった。その後、2人がサルにエサを同時に差し出し、どちらのエサを取るか見た。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら関連記事森