埼玉県は13日発表した平成25年度当初予算案に、埼玉朝鮮初中級学校(さいたま市大宮区)への補助金を計上しなかった。上田清司知事は「日本人拉致事件が一向に解決に向けて進展せず、核実験やミサイル発射など、もう我慢できないという県民感情もある」と理由を説明した。 同県では、22、23年度の予算には約900万円の補助金を計上していたが、いずれも学校の財務健全化がみられないことなどを理由に、私立学校振興助成法の規定に基づき執行を凍結。また、授業で拉致事件が教えられているかも重視しており、昨年からは抜き打ちで確認して教育状況を監視している。 24年度も補助金約900万円を計上はしているが、12日に北朝鮮が核実験を実施した現在の状況などを考慮し、3月末の期限までの予算執行は「凍結のまま終わる見込み」(上田知事)としている。【北核実験】朝鮮総連副議長が訪朝 再入国禁止対象の1人に