東京国立近代美術館で開催中の 「生誕120年 藤田嗣治展 LEONARD FOUJITA」に行って来ました。 今年2月号の「文藝春秋」に藤田嗣治夫人、藤田君代さんの文章があります。 「祖国に捨てられた天才画家」というタイトルが付けられています。 (一部だけ載せておきますね。) 今も忘れられないのは、あの戦争が終わって、画家の戦争責任が囁かれていた頃のことです。あの人は陸軍美術協会の中心となって戦地に出向き、おそらく最も多くの戦争画を描いています。その為か戦後は画家仲間からの誹誘や中傷にさらされる日が続いていました。そんな中、江古田のアトリエに、日本美術会の要職にあった内田巌さんが訪ねてみえたのです。親しい友人だっただけに笑顔で迎えたのですが、内田さんは、戦争画を描いた画家の代表として責任をとって欲しいと、告げに来たのでした。 戦争画は多くの人たちが描いていたのに、何故あの人だけが責任をとら