東京電力は30日、福島第一原発2号機の原子炉直下に黒い塊があるのを遠隔カメラによる調査で見つけた。事故で溶け落ちた核燃料の可能性があるといい、東電は2月にも投入する調査ロボットで映像と放射線量などから燃料かどうか確認する。溶けた燃料が確認されれば、事故後初めてとなり、廃炉を進める上で貴重なデータになる。 東電はこの日早朝から、2号機原子炉の下部までカメラ付きのパイプを差し入れ、付近を撮影。原子炉直下にある作業用のグレーチングと呼ばれる格子状の金網に、黒い塊があるのが写ったという。事故前にはなかった塊で、溶けた燃料の可能性がある。ただ、東電は、塊の映像だけでなく、調査ロボットで放射線量を測ってみるなどしないと確定できないとしている。 調査ロボット「サソリ」は2月に投入予定。カメラ2台のほか、線量計や温度計を搭載している。