« 「仕事は増えたが料金は上がら | メイン | 人手不足なのに優秀なプロジェク » 「擬似コモディティ化」からITサービス業のミステリーの謎を解く [2006年02月21日] 前回のエントリーに続いて、「仕事は増えたが、料金が上がらない」というITサービス業界の“ミステリー”の謎解きを試みる。皆さんは、ITデフレ局面のときに喧伝された「SIコモディティ化論」を覚えていらっしゃるだろうか。SIコモディティ化論とは、「SIサービスは付加価値のない、どこから調達しても同じコモディティ(汎用品)と化し、料金は市況によって決まる」というもの。要はガソリン、灯油のたぐいと同じでしょ、というわけだ。私もちょっと影響を受けたので、お恥ずかしいのだが、今から考えると随分粗雑なロジックだった。 かたや人手不足、かたや原油供給・精製余力の減少と、両者とも需給バランスがサプライサイドに有利になっている中で、ガ