「Web 2.0で語られる『永遠にベータ版』を聞くたびに、それって『永遠にデスマーチ』と思えてしまうんですよね」——。弊社の某誌編集長のひと言である。 「デスマーチ」という言葉を聞くとき、読者の皆さんも最新トレンド技術の開発動向を思い浮かべ、ニュースをにぎわすシステムダウンを思い、最近音信不通の知人に思いをはせ、自分自身の今の境遇を振り返るのではないだろうか。 デスマーチ・プロジェクト——過酷な条件でのソフトウエア開発プロジェクトに、そう名づけた人物がいる。米国のコンサルタント、エドワード・ヨードンである。 1980年代に構造化方法論を、1990年代オブジェクト指向方法論を提唱したことで知られるヨードンが、1996年に著した本のタイトルが『デスマーチ』だった。当時、無謀なプロジェクトに対する皮肉のきいた文章や辛口の批評が面白く、一読者として楽しんだ。しかし、今回『デスマーチ 第2版』の日本
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