風疹の流行の影響で赤ちゃんに障害が出る症例が全国で相次ぐなか、新たに2人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断され、去年からの流行で障害が出た赤ちゃんは全国で32人となりました。 風疹は妊娠中の母親が感染すると赤ちゃんの心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあり、ことしの春から夏にかけて風疹の流行がピークとなったことから、この冬にかけて生まれる赤ちゃんへの影響が心配されています。 こうしたなか、先週新たに三重県と和歌山県でそれぞれ1人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されたと、医療機関から報告があったということです。 この結果、去年から続く流行で「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは全国で32人に上っています。 専門家は、今後さらに増えるおそれがあるとして赤ちゃんの診断や治療体制を整える必要性を指摘しています。