大型台風の接近が予想される前日。 JRなどの鉄道会社が「安全確保のため計画運休を実施します」と発表する。 利用者への影響は大きいが、少なくとも判断は明確だ。 危険が予想される以上、無理に運行しない。 その方針は分かりやすい。 しかし、その一方で多くの会社員が毎回目にするのが、どこか煮え切らない社内共有である。 「明日は原則出社とします。ただし、交通機関の乱れがある場合は上司と相談の上、安全に配慮して行動してください」 一見すると配慮のある文章に見える。 だが実際には、何をすべきなのかよく分からない。 出社なのか。 在宅勤務なのか。 休業なのか。 会社として何を優先するのかが見えてこない。 危機管理やBCP(事業継続計画)の重要性が叫ばれる時代にもかかわらず、いざという時になると、多くの企業が曖昧な言葉に逃げ込んでしまう。 本来のBCPは「続ける方法」だけではなく「止める判断」も含むはずだB

