【ソウル=箱田哲也】韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領が18日に死去したことを受け、北朝鮮の対韓交流の窓口である朝鮮アジア太平洋平和委員会は19日、金氏の葬儀に朝鮮労働党幹部らで構成する弔問団を派遣することを、金氏側に伝えた。韓国外交通商省によると、米国をはじめ主要各国も特使の人選に入っており、弔問を舞台にした外交が展開される可能性がある。 北朝鮮弔問団が韓国に来るのは01年3月の財閥・現代グループの創始者、鄭周永(チョン・ジュヨン)氏の葬儀以来。北朝鮮側は、弔問団は朝鮮労働党中央委員会書記や部長を含む5人程度で、チャーター航空便で送ると伝えてきた。訪韓する人物が誰かは明らかにしていないが、金正日総書記の弔花を持参するという。 朝鮮中央通信によると、金総書記は19日、金大中氏の遺族あてに弔電を送り、「金・元大統領が死去したとの悲報に接し、(夫人の)李姫鎬(イ・ヒホ)女史と遺族に深い