JR九州は10日、充電式リチウムイオン電池で走る「蓄電池電車」の走行試験を報道関係者に公開した。JR九州の非電化区間を走る従来のディーゼル車に比べ、CO2排出量は半分程度で済むとされ、2015年度までの実用化を目指している。 5月から線路上で走行試験を行っている蓄電池電車は2両編成。蓄電池2個を車両下部に取り付けており、停車中に架線からパンタグラフを通じて電力を取り込み、充電する仕組みになっている。蓄電池の電力を利用すれば、架線がない非電化区間でも最大約30キロ走行できる。 10日の試験では、非電化区間の日田彦山線城野―石原町間(往復18キロ)を約40分かけて走行した。走行前には城野駅に停車し、約8分間でフル充電した。