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小説に関するamenomorinoのブックマーク (14)

  • 装置としての小説 - 意味をあたえる

    小島信夫「寓話」を読んでいる。また同時進行でプルーストの「失われた時を求めて」を読み始めた。死ぬまでに一度くらい読んでおこうと思ったのである。読み始めるとすぐに、 「もももももー」 と私の記憶がどんどんあふれ出てきた。読んでいるのが文字なのか記憶なのか、どちらが主導権なのか曖昧になった。不思議な装置である。私はお寿司のことを思い出した。お寿司とは、小学五年か六年のとき、たまたま隣の席になった背の高い女に、あるとき好きなべ物を訊ねたところ、 「うーん、あたしはお寿司」 と答え、私はちょっと感動した。たぶんそのときは小集団でリーグ戦みたいに順番に自分の好物を披露していて、みんなオムライスとかステーキとか、洋ばかりだった。小学六年とは、ちょうどお寿司を低く見る世代なのである。そんな中、背の高い女は 「お寿司」 と堂々と答え、私はカレーライスと答えた自分を恥じた。というのも私の家はめったに外

    装置としての小説 - 意味をあたえる
  • 【ネット配信】又吉直樹『火花』Netflixドラマ化 監督、キャスト決まる!全10話!なぜネット配信なのか?今後日本でSVODは普及するか? - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ

    定額制動画配信(SVOD)「ネットフリックス」が独占配信を発表していた、又吉直樹氏の芥川賞受賞作品『火花』のドラマ化。その総監督には廣木隆一監督、主人公の徳永役に林遣都、徳永の先輩の神谷役に波岡一喜、先輩芸人と同棲する美女、真樹役には門脇麦というメインキャストも発表されました。 全世界で6000万人の会員数を持つというNetflixは9月から日でも配信サービスを開始。その目玉企画として「火花」の独占配信コンテンツとして2016年の配信開始を予告していました。 超話題作の『火花』がなぜ映画化、地上波ドラマ化ではなく「Netflix」という定額動画配信会社が、放映権を手にしたのか?についても触れたいと思います。 【スポンサーリンク】 ドラマ『火花』監督・メインキャスト 総監督:廣木隆一 廣木氏は『余命1ヶ月の花嫁』や『ストロボ・エッジ』又吉氏も尊敬する、西加奈子氏の著書『きいろいゾウ』を原作

    【ネット配信】又吉直樹『火花』Netflixドラマ化 監督、キャスト決まる!全10話!なぜネット配信なのか?今後日本でSVODは普及するか? - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
  • 『わたしを離さないで』を読んだりみたりしたりするのこと - 関内関外日記

    わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/08/22メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 197回この商品を含むブログ (341件) を見る 白く塗りつぶされたような世界。白い静寂は圧迫のようであって圧迫ではない。縛られていることが縛られていないように感じられる。それは登場人物たちがそのような視座を与えられているからであり、読者はそれに巻き込まれてしまう。当たり前のように、従順に。そこにこの作品の恐ろしさがあるし、真髄がある。恐ろしい、恐ろしい小説である。わたしを離さないで [DVD] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2012/06/02メディア: DVD購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (34件) を見る 実写映画というものに

    『わたしを離さないで』を読んだりみたりしたりするのこと - 関内関外日記
  • 今週の本棚:角田光代・評 『独りでいるより優しくて』=イーユン・リー著 - 毎日新聞

  • 小説『わたしを離さないで』感想文 - ←ズイショ→

    わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2008/08/22 メディア: 文庫 購入: 32人 クリック: 197回 この商品を含むブログ (292件) を見る 先日からカズオ・イシグロの『私を離さないで』を手に取り、つい今しがたそのすべてを読み終えた私は、その感想エントリをどうブログに書くべきか――あるいは書かないべきか――ほとほと困り果ててしまいました。それと言うのも、噂には聞いていたとおりにこの小説はあまりにネタバレが望ましくない、主人公の語りとともに霧の中をさ迷い歩くように読むのが望ましい、そんな小説だったからです。何かを掴もうと無邪気に所在なさげに切望する幼子のように、ぶっきらぼうに腕をできるかぎりに前方に突き出しよたよたと歩みを進めるような、そんな読み方がきっともっとも相応しい、そんな小説であるよう

    小説『わたしを離さないで』感想文 - ←ズイショ→
    amenomorino
    amenomorino 2015/05/30
    挫折した本なので色んな読んだ人の話が聞きたい。
  • 6月より小説の連載を始めます - 意味をあたえる

    fktack.hatenablog.com 年明けから「西門」を連載していたブログで、6月1日より、新しく小説の連載を開始しようと思います。タイトルは「余生」です。 更新スケジュールですが、今回は笑っていいとも方式でいこうと思います。毎週月曜から金曜の午後0時に更新します。お昼の12時です。それと、日曜の午前10時に、その週の分ををまとめたものを載せようと思います。忙しい方、まとめ読みしたい方は、日曜の分を読めば話についていけます。 前回もそうでしたが、全体で何話になるかというのは、最後の更新が終わるまでは言いませんのでご了承ください。 あらかじめ読者登録しておくと便利です。 ※「西門」を読んでくださった方も引き続きお願いします。

  • 33分×3本×3題噺②③ - 冬色の脈

  • 【出版】又吉直樹(ピース)『火花』単行本化が決定!3月11日発売!又吉氏コメント 書評・感想・あらすじ記事有り - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ

    最終更新:2015年7月16日 又吉直樹氏『火花』の掲載により、昭和8年の創刊の歴史を誇る「文學界」2月号が初の増刷・再増刷を行ったと話題になったことは記憶に新しい。 そして今日1月30日に「文藝春秋社」が『火花』の単行化を決定し、3月11日に発売すると発表しました。 7月16日『火花』が晴れて第153回「芥川賞」を受賞しました! 【スポンサーリンク】 (書評・レビュー記事はこちら) 【書評】又吉直樹 『火花』 第153回芥川賞候補作 第28回三島賞候補作 - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ 火花 作者: 又吉直樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/03/11メディア: 単行この商品を含むブログ (68件) を見る文學界 2015年 2月号 (文学界) 出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/01/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (10件) を見る 又吉氏は単行

    【出版】又吉直樹(ピース)『火花』単行本化が決定!3月11日発売!又吉氏コメント 書評・感想・あらすじ記事有り - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
    amenomorino
    amenomorino 2015/01/30
    早っ。でも嬉しい。
  • 小説の書き方・自分と他人の経験をコラージュし架空の人生を作り出す。 - 大学院卒ニート、しやわせになりたい。

    先日書いていた以下の(特に多くの人に読まれることもなかった、当にしっかりしてくださいよ)小説記事。 小説:彼女はいつも僕の傍で微笑んでくれていた。休日はヘイトスピーチしていた。 - 団劇スデメキルヤ伝外超 私のことを知らなくても、自分の体験談を書いてるのじゃないの?と思える生っぽい文章があると書いた人は思っているのだけど、それらを解説することで、小説の書き方としての『自分と他人の経験をコラージュし架空の人生を作り出す』を論汁。 知り合いが話した会話を使う。 「出会いってないですねぇ。課長はどうやって今の奥さんと結婚されたんですか?」なんて聞かれたから、「出会いってそんなに意識するもんなの?なんとなく一緒にいたら、付き合って結婚したようなもんだけど、うちは。」と答えた。そしたら、「じゃあ、それでどうやってチューに発展するんですか?」なんて聞いてきて、「忘れた。」って答えただけだったのだが

    小説の書き方・自分と他人の経験をコラージュし架空の人生を作り出す。 - 大学院卒ニート、しやわせになりたい。
  • 小説:彼女はいつも僕の傍で微笑んでくれていた。休日はヘイトスピーチしていた。 - 大学院卒ニート、しやわせになりたい。

    ※以下の内容は小説です。私、ナカノ実験室(私のことをヤルキメデスと呼ぶ人は多いですが、ハンドルネームは『ナカノ実験室』です)の人生とはまるで関係のないフィクションです。当です。 「そんなの課長だけですよ。」 アドバイスをしたつもりだったのだが、部下の女の子を不機嫌にしてしまった。そんなつもりはなかったのだが。しまったなぁ。別に嫌みをいったつもりはないのだけど。 「出会いってないですねぇ。課長はどうやって今の奥さんと結婚されたんですか?」なんて聞かれたから、「出会いってそんなに意識するもんなの?なんとなく一緒にいたら、付き合って結婚したようなもんだけど、うちは。」と答えた。そしたら、「じゃあ、それでどうやってチューに発展するんですか?」なんて聞いてきて、「忘れた。」って答えただけだったのだが……。 まあ、そんなのは、仕事の合間の与太話で、午後からの仕事に何も支障はなかった。ルート営業の営業

    小説:彼女はいつも僕の傍で微笑んでくれていた。休日はヘイトスピーチしていた。 - 大学院卒ニート、しやわせになりたい。
  • 【書評】文庫発売!又吉直樹 『火花』 第153回芥川賞受賞作 第28回三島賞候補作 レビュー・あらすじ・感想 - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ

    更新:2017年5月27日 又吉直樹氏(ピース)の作品掲載により文藝春秋社が昭和8年から発行している純文学誌『文学界』が初めて増刷に踏み切ったという話題が先行した形となった今回の初純文学作品『火花』 『火花』の文学的評価は高く、先の第28回三島由紀夫賞候補、そして今回第153回芥川龍之介賞を受賞している。 物語は、とある花火大会でのお笑い芸人の漫才営業で同じ舞台を踏んだ他を寄せ付けない孤高の「天才芸人」の先輩、年齢的にも後がなく自分の「笑い」にも限界を感じつつある主人公との2人のやり取りとして進んでいく。 【スポンサーリンク】 火花posted with ヨメレバ又吉 直樹 文藝春秋 2015-03-11 Amazonで探すKindleで探す楽天ブックスで探す7netで探す ※『火花』が「三島賞」に続き「第153回芥川賞」を受賞しました www.idayu.jp www.idayu.jp

    【書評】文庫発売!又吉直樹 『火花』 第153回芥川賞受賞作 第28回三島賞候補作 レビュー・あらすじ・感想 - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
  • 書くことなし日記:どうしたらいいのかなあ編 - 何かのヒント

    以前書いたブログを読み返していたら、二つの小説から「どうしたらいいのかなあ」という台詞のある場面を抜き出している回があった。 特にこれといった考えや落ちがある訳ではないのだが、二つを並べて読むだけでも妙に面白いので、該当部分をコピペしておく。 一つ目は小林信彦の「裏表忠臣蔵」から。 「あいつを妾に、という男の名をきいて驚かないでください。大石内蔵助です」 「なんと!」 「間に立っているのが小山源五右衛門と進藤源四郎です。この意味がわかりますか」 「わからいでか。赤穂事件を取材しとるこの近松、手にとるように読める。(略) ・・・で、お軽さんの気持ちはどないだ?」 「それが・・・」と源太郎は唇をかみしめて、 「揺れてるんです」 「揺れる女心っちゅうやつやね。好みや、わしの」 近松はひざをのりだした。 「つまり・・・妾というのはいやだ、と言うのです。ただし・・・」 「ただし?」 「大石は近く、家

    書くことなし日記:どうしたらいいのかなあ編 - 何かのヒント
  • 【第0回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

    世間の承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。 ここではそういった俗世のしがらみを振り切った楽しいコトをしていきましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そして集まった小説の中から「これは!」というものを毎回ピックアップさせていただきます。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 とりあえず試運転と言うことではてなブログ・はてなダイアリーを持っている方に限

    【第0回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
    amenomorino
    amenomorino 2014/09/18
    読むの楽しみです。/追記:ほんとにおもしろい。個性が出てるようでより楽しく読ませてもらってます。
  • なぜ私小説は勝利したか?-3分でわかる身も蓋もない近代日本文学史

    信じられない話ですが、日では一時期、文学といえば私小説のことでした。 笑い事ではなく、その災禍はいまも希薄化しながら続いているとも言えます。 たとえば作家を〈自由業〉だと考える習慣は、この希薄化した災禍の一部です。 私小説に反対した後続の作家たちの作品も、読者にはほとんど私小説であるかのように、その生活の反映であるかのように読まれました。 では何故、私小説はそんなにも成功を収めたのでしょうか? それを知るには、日の近代文学の歴史を簡単におさらいする必要があります。 1.戯作者上がりの新聞記者 江戸時代を通じて、執筆専業でえたのは滝沢馬琴ひとりでした。 幕末~明治初期にかけて活躍した仮名垣魯文も、戯作者の兼業としては伝統的な売薬を営み、維新後は商品広告である「引札」の執筆で禄をはんでいました。 やがて日でも新聞という新しいメディアがはじまり、その会社員となり定収を得ることで魯文ははじ

    なぜ私小説は勝利したか?-3分でわかる身も蓋もない近代日本文学史
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