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ブックマーク / sofusha.moe-nifty.com (3)

  • 書籍出版 双風舎:【連載】「脳は心を記述できるのか」第3信 「人間」と「言語」、あるいは偶有性のアスペクト

    斎藤環から茂木健一郎への手紙 ■はじめに 茂木さん。2年半のブランクを経て、この往復書簡がゾンビのごとく蘇ったことを、とりあえずはどう受けとめたものでしょう。 ずっと涙目で返信を待ち続けていたものの、私はこの往復書簡はとうに終わったものと考えていました。返信がいただけなかったのは、とても悲しいことではありましたが、その事実もまた「茂木健一郎」という人物の一側面であることを示しえたと考えて、それで満足することにしたのです。 もっともこの企画、茂木さんによるガン無視パフォーマンスによって世間的に有名になったというところもあって、私もずいぶんとおもしろい経験をしました。 いろんな媒体から取材を受けました。たくさんの人たちから「無視されてかわいそうに」と同情していただきました。なかでも、さる著名ミュージシャンは、この企画が往復しないほうに賭けてずいぶん儲けたということで、お礼にとごちそうしてくれま

  • 茂木健一郎さんから斎藤環さんへの手紙 - 双風亭日乗

    おはようございます。 拙ウェブページに斎藤環さんから茂木健一郎さんへの往信を掲載して、はや2年半のときが流れました。往信を掲載してから1年が経つあいだ、斎藤さんと私は、茂木さんからの復信を待ち続けていました。 しかし、その後、一部の週刊誌で「長考中」という茂木さんのコメントが取りあげられるなど、もはや復信が届くことはないと判断。往信を掲載してから2年目には、「連載 脳は心を記述できるのか」というバナーを削除してしまいました。 ところが……。1月2日の11時過ぎのことです。いつものように朝起きて、メールのチェックをしてみると、「往復書簡」というタイトルのメールが届いているではありませんか。それも、茂木さんから……。 そんなわけで、茂木さんから斎藤さんへの復信が届きました。その全文を以下に掲載いたします。とはいえ、茂木さんからの手紙をお読みいただく前に、ぜひとも斎藤さんから茂木さんへの往信をお

  • 斎藤環と茂木健一郎の往復書簡「脳は心を記述できるのか」 第1信 「価値のクオリア」は存在するか?(斎藤環)

    斎藤環から茂木健一郎への手紙 はじめまして。 はじめておたよりします。斎藤環と申します。 茂木さんの著書は何冊か読ませていただきましたが、その精力的な活動のすべては、とうていフォローし切れていない点をまずお詫びいたします。 そのかわりといってはなんですが、妙なエピソードからはじめさせていただきます。 じつは私は、茂木さんとこれまでに何度かニアミスしているんですよ。たとえば、私は2006年の夏休みにフライブルクに行ったんですが……(といえばピンと来るかも知れませんね)、ルフトハンザ機内で私たち家族の斜めうしろに茂木さんが座っておられました。驚いたのは、往路だけならまだしも、復路の機内でもほぼ同じ位置関係で、なんというか、この「偶有性」には驚かされました。思えばあの時点で、この企画は萌芽的かつ徴候的に成立しつつあったのかもしれませんね(笑)。 私の茂木さんへの親近感はこれに留まりません。私たち

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