「いつも忙しい俺」「人とは違う俺」など直球では恥ずかしい“本心”を“美徳”でもって遠回しにアピールするアラフォーたち。だが結局、本心は丸見えで、同僚・後輩世代にとっては不快なだけ。なぜこうも日本人はウザいアピールに走ってしまうのか。『「上から目線」の構造』などの著者があり心理学者の榎本博明氏は「遠回しなアピールは日本のムラ社会文化が背景にあるのでは」と分析する。 「農耕民族であり、長い歴史にわたってムラ社会を築いてきた日本人は争いを好まず、できるだけ横並びで平和な社会を望む傾向があります。『いかに自分自身が優れているか』と主張して周囲の和を乱すのは下品な行為。だからこそ、直接的ではなく、遠回しな言い方で自己アピールをしてしまうんです。ただ、誰しも自分を評価してもらいたいと思うのは、当然の人間心理です。だからこそ、日本人は遠回しな言い方をしてアピールすることで、他人からの評価を得ようとしてし