日本の政治報道は、なぜ政界の動きばかりを追う「政局」報道になるのか。東日本大震災や福島第1原発事故以降、復興・復旧政策の報道よりも政治家の失言ばかりが取り上げられたのはどうしてか。朝日新聞社発行の『Journalism(ジャーナリズム)』の執筆者、編集者3氏が2012年1月12日夜、ニコニコ放送に出演し、現代の政治報道の問題点について討論した。 番組は、同誌2012年1月号の特集をもとに行われたもので、「過熱する失言報道」「政治家のオフレコ発言を報じる是非」「なぜ政局報道に偏りがちなのか」などについて討論された。朝日新聞編集委員で元政治エディター(政治部長)の根本清樹氏、『Journalism』編集部の服部桂氏と鬼頭恒成氏が参加し、元朝日新聞記者でもある亀松太郎ニコニコニュース編集長が司会を務め、政治報道の内実について鋭く迫った。 過熱する失言報道に関する議論では、昨年鉢呂吉雄元経産相が福