自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)など発達障害の子どもの診療体制を充実させるため、県や県立療育福祉センター(高知市若草町)、高知大などは来年4月、同センターに研究機関を設置する。発達障害研究の先駆者、スウェーデン・ヨーテボリ大のクリストファー・ギルバーグ教授(児童青年精神医学)が協力し、県内の精神科医や小児科医が定期的に集まり、臨床研究などを通じて専門医としての力をつける。 センターの名称は「高知ギルバーグ発達神経精神医学センター」。18日に県庁で、ギルバーグ教授が同センターを指導・助言する協定を尾崎知事と結んだ。県によると、自治体と大学が連携して同様の研究機関を設けるのは全国でも珍しいという。 県教委が2009年に行った調査によると、県内の公立小中学生で発達障害の可能性がある児童、生徒は5・1%。同年の県立療育福祉センターの発達障害の受診者数は5574人に上り、10年前と比べ3倍に