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2020年10月29日のブックマーク (11件)

  • ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま 第2回 ダン・ワイス Sixteen:ドラマーのための組曲

    text by 蓮見令麻 Rema Hasumi 主役のいない、主役ばかりの演劇 2月の極寒の夜。閑散としたミッド・タウン。一見何の変哲もないオフィスビルの並びに、ジャズギャラリーの小さな看板はフッと現れる。エレベーターをあがって部屋に一歩足を踏み入れると、そこかしこでミュージシャン達が輪になり談笑していた。ファースト・セットが終わったばかりだったらしく、熱気がまだ漂っている。 私はひと通り挨拶を済ませて、友人と共にワインをとって後ろの方の席についた。 そうこうしているうちに、総勢16人のメンバーはステージに上がり、演奏の準備を始めた。 ダン・ワイスという人は、ここ十数年程の間、いわゆるブルックリン・シーンを引っ張ってきたドラマーだ。そして特筆すべきは、彼がタブラという楽器を通してインドの古典音楽を研究し、その複雑なリズムを時にドラムでの演奏に取り入れて彼独自のビートを作り出してきたという

    ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま 第2回 ダン・ワイス Sixteen:ドラマーのための組曲
  • Dan Weiss『Starebaby』 - LL

    Dan Weiss (drums, compositions), Ben Monder (guitars), Trevor Dunn (electric bass), Craig Taborn (keyboards, piano), Matt Mitchell (keyboards, piano) NYを拠点に活動するドラム/打楽器奏者ダン・ワイスの4作目(?)となるリーダー作。 前々作『Fourteen』、前作『Sixteen』はそれぞれタイトル通りに14人、16人編成からなるラージアンサンブル作品でしたが、今作は2人の鍵盤奏者、ギター、ベース、ドラムというやや風変わりな小編成となっています。 ラージアンサンブル作品であった前2作とは編成の違いが大きく影響してか音楽の色合いは相当異なったものになっていて、声や管楽器などの参加で彩り豊かな印象のあった前2作に比してエレクトリックな楽器の(特

    Dan Weiss『Starebaby』 - LL
  • 寿美菜子×豊崎愛生が『ウォッチドッグス レギオン』をプレイ!─ロンドンの街並みの再現度、緊迫のステルスアクションに大興奮 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

    寿美菜子×豊崎愛生が『ウォッチドッグス レギオン』をプレイ!─ロンドンの街並みの再現度、緊迫のステルスアクションに大興奮 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
  • 黒沢清監督が『スパイの妻』で達した新境地 “とてつもなさ”を秘めた、新しいメロドラマの完成形

    ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門において、日人としては北野武以来17年ぶりとなる、最優秀監督賞にあたる“銀獅子賞”を獲得した『スパイの』。日映画界で圧倒的な異彩を放ち、海外からも長い間注目を浴び続けている黒沢清監督だが、今回の受賞は作を鑑賞した多くの観客にとって、大いに納得できる結果だろう。それほどに、精緻に作られた人間ドラマの出来の良さにくわえ、いろいろな意味で“とてつもなさ”を秘めている作品だ。 蒼井優を主演に、高橋一生を共演に描かれていくのは、ある女性の視点から捉えられた、1940年の日の姿。第二次世界大戦が勃発して間もない頃、真珠湾攻撃によってアメリカと開戦する前年のピリピリとした緊張感ただよう時代である。 高橋一生が演じるのは、若くして神戸で貿易商を営み、洋風の豪邸に住んでいる優作。蒼井優演じる聡子は、そのとして日々を送っている。二人の生活が急変するのは、優作

    黒沢清監督が『スパイの妻』で達した新境地 “とてつもなさ”を秘めた、新しいメロドラマの完成形
  • 『ウルフウォーカー』ぬまがさワタリとビニールタッキーの特別対談!これは動物と女性の解放の物語だ!  | CINEMAS+

    10月30日より、アイルランド・ルクセンブルク合作のアニメ映画『ウルフウォーカー』が公開されます。 作は、『ブレンダンとケルズの秘密』や『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』などを製作し、長編すべてがアカデミー長編アニメーション部門にノミネートされた、トム・ムーア監督およびアニメーションスタジオ“カートゥーン・サルーン”による最新作。 題材としているのは、眠ると魂が抜けだしオオカミになるというアイルランドの伝承“ウルフウォーカー”。街に暮らす少女ロビンが、森の中でウルフウォーカーのメーヴと友だちとなり、勇気を持って自らの信じる道を進もうとする物語が紡がれています。 ここでは、イラストレーターであり生き物や海外アニメや百合(女性同士の関係性)を愛するぬまがさワタリさんと、“映画宣伝ウォッチャー”という肩書で人気のビニールタッキーさんとの対談の内容をお届けします。 ※以下は核心的なネタバレはし

    『ウルフウォーカー』ぬまがさワタリとビニールタッキーの特別対談!これは動物と女性の解放の物語だ!  | CINEMAS+
  • 「すいとーと!」を片手にGo To トラベルで博多食べ歩き旅行してきた - ぱすたけ日記

    Go To トラベルと楽天スーパーセールのあわせ技でいい感じに取れたので久しぶりに行ってきました。博多は行くたびにもうめっちゃべまくってしまうんですが、今回はジャンププラスで連載中のマンガ「すいとーと!」*1を参考書代わりに使って予習して行ったら結果的にべ歩きまくることになった話です。 ちなみに「すいとーと!」1話はここから読めます 1日目 これまでは博多に来る時はいつも新幹線だったのだけど、今回は飛行機で行った。うたがわくんとは同じ飛行機で行って、tyageと福岡空港で合流。到着一発目の昼ごはんは「すいとーと!」1話に登場した『焼肉びっくり亭家』に行きました。 びっくり亭 店〒812-0884 福岡県福岡市博多区寿町2-8-12 092-571-0692地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなび [第1 焼肉]すいとーと! - 沖野ユイ | 少年ジャンプ+より [第1

    「すいとーと!」を片手にGo To トラベルで博多食べ歩き旅行してきた - ぱすたけ日記
  • 【本】シェーン・バウアー「アメリカン・プリズン 潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス」感想・レビュー・解説|長江貴士

    いやー!!これは凄まじいだった!!! このは、ホント、無条件でみんなに読んでほしいなぁ。 スゴすぎる。 何が凄いのか。それは、「現状」「影響」「歴史」の面で、書とアメリカの刑務所が、ちょっとあり得ないぐらい凄いのだ。 アメリカの刑務所の現状はこうだ。一部が、民営となっている。「民営?」と思うかもしれない。そう、刑務所を、民間企業が運営しているのだ。 僕は、その事実自体は知っていた。ニュース番組か何かで見た記憶がある。とはいえ、アメリカのすべての刑務所が民営というわけではないそうだ。「この国の150万人の受刑者のうちおよそ13万人を預かっている業界」と著者が書くように、囚人全体の8%が民営の刑務所にいる。しかもこの「150万人」という数字は、州刑務所と連邦刑務所に収監されている受刑者の合計数だ。郡や市が管理する拘置所・刑務所への収監者(約70万人)は含まれていないらしい。とにかく、全体

    【本】シェーン・バウアー「アメリカン・プリズン 潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス」感想・レビュー・解説|長江貴士
  • 『アメリカン・プリズン──潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』「更生より収益性」の原理が支配する民営刑務所の実態 - HONZ

    カリフォルニア州矯正局は先日、8月末までに約8,000人の服役囚を釈放すると発表した。理由は言うまでもない。世界の囚人数のうち約4分の1を収容するアメリカでは、刑務所内での感染拡大が深刻な問題になっている。考えてみれば「密」を避けるうえでこれほどハードルが高い場所もないかもしれない。同州では2月以降すでに約10,000人が解放されている。 いくら手に負えないとはいえ、そこまでするのかと思った人もいるだろう。だが書を読んだ身からすると、起こるべくして起こった事態との印象が強い。新型コロナをきっかけに、もともとのいびつな構造が可視化されたという見方もできる。まして書のテーマである民営刑務所ともなれば、まだ明るみになっていないことも多いのではと想像してしまう。 州や連邦の手による公営とは異なり、民間企業が運営する「刑務所ビジネス」は、1970年代から加速した囚人数の増加を受けて急拡大してきた

    『アメリカン・プリズン──潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』「更生より収益性」の原理が支配する民営刑務所の実態 - HONZ
  • 『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』インタビュー:サンフランシスコの実情と垣間見える希望 | Qetic

    『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』インタビュー サンフランシスコの実情と垣間見える希望 Text by 村尾泰郎 サンフランシスコで生まれ育った二人の幼馴染が自分たちの経験をもとに作り上げた映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』が、いま話題になっている。 そこで描かれているのは、アメリカ社会の現実だ。サンフランシスコで生まれ育ったアフリカアメリカ人のジミーには、子供の頃から憧れている美しい家がある。そんなジミーを見守る幼馴染みのモント。一軒の家を巡る物語から、家や街、友人や家族の問題が浮かび上がり、貧富の差や人種座別で分断が進む世界で「人生にとって当に大切なものは何か」と映画は問いかけてくる。 映画の主人公、ジミーとモントのモデルになったのが、ジミーを演じたジミー・フェイルズと監督のジョー・タルボットだ。一緒にサンフランシスコで生まれ育った二人は、街の変化や今の

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  • フランスのコロナウィルス感染第二波が来るのは当然だった・・・・

    フランスの感染第二波はとっくに始まっていた はっきりいって、フランスにコロナウィルスの第二波が来るのは当然の結果でした。実のところ、フランスにコロナウィルス感染の第二波が来ている・・・・のは、もうずっと前からのような気がします。9月2週目には1日の感染者は1万人を突破し、それから13000人、16000人とぐんぐんと増えるともう何人になっても驚かないぞと思っていたら、10月には、26000人、ついには、3万人を突破する日まで出てきて、やっぱりその度に、思わず息を呑むような驚きに襲われます。ですから、その波が高くなり続けていることは事実で、しかも、さすがにそれだけ感染者がいれば、おのずと無症状の人ばかりではなく、病院もひっ迫状態に向けて、まっしぐらです。 コロナウィルスの第一波がロックダウンされた3月から5月までとするなら、私が思うに第二波は、8月に入った頃からだったと思います。8月の初旬に

    フランスのコロナウィルス感染第二波が来るのは当然だった・・・・
  • キリスト教福音派で始まった造反がトランプの命取りに

    トランプ政権の岩盤支持層はキリスト教の保守派だが、その白人信者の間に深刻な亀裂が生じている。大統領選の鍵を握る福音派内部では何が起きているのか> 間近に迫るアメリカ大統領選、その行方を左右するキーワードの1つが「2%」だ。ある試算によれば、4年前の選挙でドナルド・トランプを圧倒的に支持したキリスト教福音派のうち2%が、もしも心変わりして民主党候補ジョー・バイデンに一票を投ずれば、トランプに勝ち目はない。 もちろん机上の計算だが、4年前のトランプが激戦州ペンシルベニアを制したときの票差は、わずか4万4000票。福音派の白人有権者が鍵を握ったとされる(当時、トランプは全国平均で福音派白人有権者の81%の支持を得ていたとされ、今夏の調査でも83%だった)。 福音派──。それはキリスト教で最も保守的な、つまり聖書の教えを(少なくとも建前としては)文字どおりに信ずる会派の総称だ。アメリカでは「南部

    キリスト教福音派で始まった造反がトランプの命取りに