雲海に浮かぶ絶景をアニメの伝説の浮島になぞらえ、ライダーたちが「ラピュタの道」と呼んだ山道が熊本・阿蘇にある。16日の地震で一部が崩落し、走ることができなくなった。何度も災害にあいながら、よみがえってきた道。「また走りたい」と惜しむ声が上がる。 阿蘇の外輪山と阿蘇谷を結ぶ、熊本県阿蘇市の市道「狩尾(かりお)幹線」。普段は地元住民が牧野の管理のために使う道だ。県道から一本折れると、草に覆われた細長い尾根が突き出し、曲がりくねった道は一気に谷へと下っていく。カルデラを雲が覆うと、道は雲に浮かぶ島のように映る。 この風景が、宮崎駿さん原作のアニメ映画「天空の城ラピュタ」に描かれた、空に浮かぶ伝説の島を思わせるとして、阿蘇を走るライダーの評判を呼んだ。数年前からは「ラピュタの道」「天空の道」と呼ばれ、ライダーたちでにぎわった。県内のツーリングマップを作るなどPRに努めてきた熊本県も「バイクに乗る人