子猫や子犬など、多くの人が「かわいい」と感じる幼い動物の写真を見た後、注意力が必要な作業をすると能率が上がることが、入戸野(にっとの)宏・広島大准教授(41)=認知心理生理学=のグループの研究で分かった。米科学誌「PLOS ONE」のオンライン版に27日、論文が掲載された。入戸野准教授は「『かわいい』ものが普及する心理的背景を説明するヒントになり得る」と話している。 大学生132人を対象に実験。幼い犬や猫の写真7枚を好きな順に並び替える作業を1分半した後、ピンセットを使って慎重に小さな部品を取り出したり、不規則な数列に特定の数字が何個あるか数えたりする作業をさせた。その結果、成功率と正答率は、写真を見る前と比べてそれぞれ平均で44%と同16%高まった。大きくなった動物の写真では成績は変わらなかった。 縫いぐるみや各地で人気を集めている「ゆるキャラ」などは、手足が短く、顔が丸いなど「幼さ」に
自民党総裁選は26日、投開票され、国会議員によって行われた決選投票で安倍晋三元首相(58)が108票を獲得して89票だった石破茂前政調会長(55)を破り、自民党総裁への就任が決まった。 午後1時から始まった1回目の投票は党員・党友投票に基づく地方票(300票)と国会議員票(197票)の合計で争われ、石破氏が地方票165票、議員票34票の計199票を獲得して1位。安倍氏が地方票87票、議員票54票の計141票で2位となった。3位は石原伸晃幹事長(55)で96票、4位は町村信孝元官房長官(67)34票、5位は林芳正政調会長代理(51)で27票だった。 石破氏は1回目の投票で当選に必要な過半数に届かず、石破、安倍両氏による決選投票が国会議員だけで行われることになった。自民党総裁選が決選投票にもつれ込んだのは40年ぶり。 谷垣禎一総裁の任期満了に伴う今回の総裁選は14日に告示された。新総裁の任期は
◇個人情報を「晒す時代」 最近のネット対応体重計がすごい。体重計が無線LANで直接インターネットにつながり、乗った端からデータをクラウドにアップする。しかもその体重をフェイスブックやツイッターに発信できる。ネットで探すと実際に発信している人が結構いるのだ。皆に見られているという意識でダイエットが長続きするということもあるらしい。 さらにネットで探すと、この種のプライバシー発信系のサービスが結構出てきている。自分の持ち物を写真に撮ってアップし、同じ物を持っている人同士で盛り上がるとか。もっとすごいのはクレジットカード利用データをどんどん上げていくなどというのもある。同じ出費経験で盛り上がるのか、皆に見てもらうことで浪費癖を抑える効果もあるのかもしれない。感じるのは、プライバシーというものに対する意識が変わりつつあるという時代の風だ。 ヨーロッパの情報通信技術関係の会議に参加すると、年配者から
東日本大震災からほぼ半年後の昨年夏、東京電力の原子力部門に勤める幹部技術者が、韓国の政府関係者から食事に招かれた。「給与はどの程度カットされましたか?」「今の待遇に満足ですか?」。幹部技術者と親しい東電幹部によると、会食の目的は転職の誘いだった。打診された移籍先は国営の韓国企業だったという。 同じころ、東電の別の男性社員も、韓国政府関係者から面会を求められた。待ち合わせ場所に行くと、「力を貸してもらえないか」と転職を持ち掛けられた。韓国側からどのような処遇を提示されたかは明らかではない。 関係者によると、2人とも転職の誘いを拒否し「今も原子力部門で働いている」(幹部)というが、東芝や日立製作所など世界最先端の原発を扱う東電の運用技術を狙った「ヘッドハンティング」の一端が浮かび上がった。 韓国では90年代以降、当時は規模が大きくなかったサムスン電子がソニーやパナソニックなど日本の花形企業の技
民主党の輿石東幹事長は7日、党最高顧問や副代表となっている重鎮議員に対し、それぞれ重要政策を担当させる方針を決めた。鳩山由紀夫元首相に外交問題、菅直人前首相にエネルギー問題などを想定している。 輿石氏は同日の常任幹事会で「外交、防衛、エネルギー、震災復興などのテーマで最高顧問、副代表に先頭に立ってほしい」と要請した。同党は政府に入っていないベテラン議員に党内での役割を与えることで、党内の結束を維持したい考え。【高橋恵子】
この日も雪に覆われた福島県飯舘村。民家にともる明かりは少ない=2012年1月28日午後5時21分、西本勝撮影 東京電力福島第1原発事故で計画的避難区域に指定され、全村避難を強いられている福島県飯舘村の菅野典雄村長が毎日新聞の取材に「ストレスで避難民にいがみ合いが生じている」と述べ、村民の「心の荒廃」に懸念を示した。別々に避難している家族も多く、村のアンケートでは「自分や家族の健康状態が悪くなった」との回答が60%、「イライラすることが増えた」は39.9%。放射能汚染で先を見通せない避難生活が大きく影響しているとみられ、原発震災の深刻さが浮かんだ。 飯舘村は昨年4月22日に計画的避難区域となり住民の大半は県内外で避難生活を送る。菅野村長は「心の痛み、家庭の崩壊が進んでいる。戻りたい人と戻れない人、家族同士、世代間の葛藤がある」と指摘した。 特に、仮設住宅で暮らす約3割の村民と、県の借り上げ住
【ニューヨーク山科武司】米ニューヨーク・マンハッタンにある世界最大の金融街・ウォール街近くで、行き過ぎた市場経済に抗議する運動が続いている。「ウォール街を占拠しよう」を合言葉に、若者ら数百人が公園に座り込んで格差是正や貧困撲滅などを訴える運動は30日で2週間。民衆が強権政権を倒した「アラブの春」に触発された動きといえそうだ。 きっかけは環境問題を扱うカナダの雑誌「アドバターズ」の呼びかけ。ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアで若者らに広がり、今月17日にウォール街から北に約200メートルの公園で座り込みが始まった。 高い家賃や高学費、失業問題、年金問題など訴える内容はさまざまで、「(国民の)1%が富を独占している。残りの99%の声を集めよう」と呼びかける人は多い。 口に1ドル札を張った姿で拝金主義に抗議していたロバート・カールソンさん(25)はミネソタ州在住の家庭教師。この
◇国内外で批判強まる 米南部ジョージア州で21日深夜、米国で最も有名な死刑囚の一人だった黒人男性、トロイ・デービス死刑囚(42)に対する死刑が執行された。事件発生以来、一貫して冤罪(えんざい)を訴え、無実の可能性が指摘される中での刑執行に、国内外から批判や反発が強まっている。 デービス死刑囚は89年8月、同州サバナのファストフード店の駐車場で、白人の男性警官を射殺した疑いで逮捕された。同州には公的弁護制度がなく、デービス死刑囚は弁護士なしで出廷し、死刑判決を受けた。 ところがその後、支援団体の調査などで、当時の現場は暗く、犯行目撃が難しかったことなどが明らかになり、目撃者9人のうち7人が証言を変えたり撤回したりした。ロイター通信によると、警察の証言強要を訴える目撃者もおり、デービス死刑囚の犯行を裏付ける物的証拠はない。 刑執行日はこれまでに3度設定されたが、カーター元大統領やローマ法王ベネ
東日本大震災では、ツイッターなどのソーシャルメディアが安否確認や被災者支援に力を発揮した一方で、デマ情報の拡散も指摘された。ネットの動向に詳しいブロガーで、「災害とソーシャルメディア」(毎日コミュニケーションズ)をこのほど出版した小林啓倫さん(38)に、震災発生からこれまでのソーシャルメディアについて聞いた。【聞き手・小島昇】 ◇日本全体が浮足立っていた --3月11日の地震発生時には日本におられなかったそうだが。 こばやし・あきひと 1973年東京都生まれ、筑波大大学院修了。日立コンサルティング勤務。「Polar Bear Blog」と「シロクマ日報」を運営するブロガー。著書に「AR-拡張現実」など。 ◆バリ島にいて、日本にいる親類からツイッターのリプライ(相手を指定したツイート)が飛んできて大地震発生を知った。慌ててホテルに戻ると、NHKの国際放送が震災を中継していて、これはすごいこと
[ベルリン 10日 ロイター] ドイツ中部ゲーラ市で開催された極右政党、ドイツ国家民主党(NPD)主催のコンサートで、洗うと反極右メッセージが現れるというTシャツが、集まった支持者約250人に配られるというハプニングが起きた。 Tシャツには「ハードコアな反逆者」というスローガンとともに、どくろマークと愛国的な旗が描かれているが、洗濯すると、「Tシャツが変われるのだから、君だってできる。私たちは極右から抜け出すお手伝いをする」というメッセージに変わるという。 Tシャツは匿名で主催者に寄付されたというが、のちに極右活動から抜け出したいと考えている人たちを手助けする団体「EXIT」が提供したものと判明。同団体の創設者、ベルント・ワーグナー氏は、Tシャツは脱退したいと考えている人たちのために作られたとし、「私たちの活動について知ってもらいたかった。特に若者や活動にあまり深く関わっていない人たちに」
◇体形ピタリ、自然な着こなし ◇既製品、スプレーで染め 大阪市中央区の御堂筋で、歩道に設置されたブロンズ製の彫刻29体のうち19体に赤い布が巻き付けられていた“事件”が注目を集めている。布は既製の洋服に赤いスプレーで着色したものであることが分かったが、着せ方は手が込み「数人がかりでないとできない」との見方も。市には「遊び心があって面白い。着せたままでも良かったのに」など市民からさまざまな意見が寄せられている。“犯人像”や“動機”は謎。なにわの夏を騒がす「赤いミステリー」となった。【林由紀子】 25日午前9時過ぎ、市民の通報を受けた市職員が駆け付けると、高村光太郎作「みちのく」(写真(5))をはじめ、19体に赤い服が着せられていた。綿やポリエステル製のワンピースやドレス、スカートなどで、白や青の花柄模様だったものなどを赤く染めていた。 事前に採寸したかのように、彫刻の体形や大きさに合うものが
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