本書の原題は「セクシー・リトル・ナンバーズ」。ビッグデータがこれだけ騒がれているタイミングで、あえて「リトルデータ」という言葉を持ち出し、既に手元にあるデータにこそ目を向けて、足元を固めよというメッセージを投げかけているのが、まず面白い。私も大いに賛成だ。 しかも、ただのリトルデータではない。セクシーな(魅力的な)リトルデータの活用である。このタイトルだけで、興味をそそられる。 日本語訳の本書タイトルにあるデータサイエンティストもまた、セクシーな職業として、にわかに注目を集めている点で、リトルデータとは不思議な共通点がある。 私が現役のデータサイエンティストとして、その仕事ぶりに注目している、大阪ガス情報通信部ビジネスアナリシスセンター所長の河本薫氏(関連記事:ナニワのデータサイエンティストは、現場の「こうちゃうか?」を尊重)は本書をいち早く読み、こう感想を漏らす。 「『リトルデータ』や『
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