◇被災地で読み聞かせ--三浦伸也さん(49) 絵本の読み聞かせを通して東日本大震災の被災地支援に取り組んでいる菰野町音羽の「ブックドクター」、三浦伸也さん(49)は震災以降、被災地を毎月訪れ、ボランティアで読み聞かせを続けている。「みんなの笑顔を見て、来て良かった。ほっとしました」と語る。【加藤新市】 ブックドクターは、話を交えながら絵本を読み聞かせ、子供から大人までの心を元気にするのが狙いといい、三浦さんと友人が名付け親だ。ブックドクターとして歩み始めたのは02年。金もうけに奔走している自分に疑問を感じていた時期だった。友人から「絵本を読むと、家の中ががらっと変わるよ」と言われたのがきっかけだったという。 最初は、名作といわれる絵本を子供たちに読んで聞かせた。反応はなかった。このため「る」しか書いていない絵本「るるるるる」を読んだ。子供たちは大爆笑で、公園で遊ぶ子供にも聞かせたところ大好