トップ > 特集・連載 > 変わる知の拠点 > 記事一覧 > 記事 【変わる知の拠点】 <第3部>揺らぐ司書像(1) 資格は必要? Tweet mixiチェック 2013年9月17日 もとは保育士だった指宿図書館の下吹越かおる館長 司書は図書館の運営に携わる専門家だ。しかし、その仕事の中身は意外に知られていない。行政から民間への委託が進み、雇用形態もさまざまだ。インターネットなどの影響で図書館のあり方が変わる中、司書の存在意義が問われている。「知の拠点」を守る専門家には、いま何が求められているのだろうか。 九州の南端、鹿児島県指宿(いぶすき)市にある市立指宿図書館。九月初旬の残暑の中、館長の下吹越(しもひごし)かおるさん(51)が夕方六時すぎ、汗を拭いながら帰ってきた。「きょうも五時間みっちり講義で、くたびれました」。充実感に満ちた笑顔で話す。司書の資格を取得するために毎日、鹿児島国際大