小学生のころ読んだ本に出てくる大学で名前を覚えられたものといえば、東京大学と早稲○大学くらいのものだった。なぜか慶應義塾大学の話が出てきた印象はない。 そのころ東京大学に抱いていた印象はとにかく頭がいいという印象とテレビで宣伝された変人奇人が多いという2つの印象で、後者はともかくとして前者は正しかった。 一方、親の蔵書から適当に取り出した書籍に出てくる早稲田大学の話はだいたい退廃的な営みの話であり、それはつまり麻雀とタバコをどれだけやったかみたいな話が数ページ書かれているだけというもので、ほかには野球選手の自伝で回想に出てくるやたら人数の多い名門で、こちらもやはり麻雀とタバコの話が主だったので、よいイメージがなく、小学生の自分にとってはとても頭が悪いところなのだろうと勘違いするには十分だった。 高校1年生になり、授業で大学を調べる際に偏差値ランキングの上に存在する○稲田大学におどろいた。な
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