宇都宮で知的障害者の冤罪事件を担当した副島弁護士が、東金事件の容疑者に接見し、「精神年齢は小学生高学年か、もう少し低いレベル。自らの容疑についても正確に理解できず、自己防御能力が不十分」として、取調の全面的な可視化や、一問一答形式の供述調書の作成、知的障害に詳しい専門家の関与等を千葉県警に要請している。 宇都宮事件は、知的障害者が、取調官の作成した調書であっさりと有罪にされた例だ。この場合は真犯人が出てきたために真実が明らかになったが、そのまま有罪になったケースは過去に数知れず、冤罪の温床といえる。 捜査当局は、消極的な姿勢を示しているというが、千葉地裁の適切な関与が望まれる。