ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (70)

  • 『マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ』 - 紙屋研究所

    最近でた『資論』入門書シリーズの2つ目。 斎藤幸平+NHK「100分de名著」制作班監修『マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資論」に脱成長のヒントを学ぶ』(宝島社)である。 マンガは前山三都里。「編集協力」は山神次郎、「取材・文」は乙野隆彦・森田啓代ということなので、実際にはこのあたりの人が書いているんだろうな…。 マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資論」に脱成長のヒントを学ぶ (マンガでわかる!100分de名著) 宝島社 Amazon 斎藤幸平といえばこのツイート。 では、私と対話するのではどうでしょうか? https://t.co/1UQdr7F4Is — 斎藤幸平 (@koheisaito0131) 2022年7月16日 私はずっと言ってるんですけど、無視されるんですw https://t.co/K3KbcwLzWM — 斎藤幸平 (@koheisait

    『マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ』 - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/07/28
    「テントでコーヒー」みたいな入り口を否定するわけではないが、俺みたいなコミュ障には根本的に合わないしできない、と感じる。ので、そういうのが合う人に任せたい。
  • 性風俗事業者への給付金についての共産党の態度から考える - 紙屋研究所

    コロナ禍での持続化給付金などの対象から性風俗事業者を排除したのは、憲法違反だとして、デリヘルの事業者(会社)が国などに支払いを求めた裁判の件。東京地裁は合憲判決を出した。 www.tokyo-np.co.jp 訴状・書面、そして判決文は、以下にある。 \東京地裁判決文、アップしました/#セックスワークにも給付金を!訴訟 遷移先の下部に「判決全文」をアップしています。なお、原告は即日控訴しました。#東京高裁では健全な判決を‼️#私たちは声をあげる ▼地裁 > 主張・判決 > 裁判所 https://t.co/8zG5SmFQEO pic.twitter.com/tNIWWgSlYj — CALL4(コールフォー)|「声をあげる」を応援する 公共訴訟プラットフォーム (@CALL4_Jp) 2022年6月30日 この裁判の訴状の中(p.22)にも出てくる「ナイト産業を守ろうの会」は、福岡市議会

    性風俗事業者への給付金についての共産党の態度から考える - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/07/08
    「性風俗事業者への給付金についての共産党の態度から考える」さすが。原則論を言うとこうなるのか、と、不勉強俺は感動した。
  • マンガの表現について共産党は2022年参院選でどういう政策を打ち出したか - 紙屋研究所

    2021年の総選挙で共産党のマンガ・アニメの表現に関する政策が話題になった。 その際に、ぼくも記事を書いた。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com ぼくは「カジを切っていない」とは結論づけた。しかし叙述が乱暴すぎる、と批判した。 この記事を書いた他に、共産党の中央に意見も出した。 総選挙が終わってしばらくしてから、共産党のある街頭演説をぼんやり聞いていたとき、演説を終えた、にひ そうへい元参議院議員がぼくのところにやってきて、「紙屋さん、あなたの意見を読みましたよ! 中央の担当部署でも共有しています」と笑顔で話しかけられた。演説後の非常に短時間ではあったが、「ぜひ今度話しましょう!」と、にひ元議員から言われた「あ、読まれてるんだ」と思った。 さらに、田村智子政策委員長が講師を務めるジェンダー問題の学習会があり、質問・意見を募集していたので、遠慮なく書いて出した。 上記

    マンガの表現について共産党は2022年参院選でどういう政策を打ち出したか - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/06/26
    「政党なので、」人のあつまりなので、間違えたりすることがあるのはある意味当たり前。問題はその後、内部できちんと議論・修正されるプロセスが働くこと。
  • 「星灯」No.9で「ドリン・ドリン!」という小説を書きました - 紙屋研究所

    同人誌「星灯」No.9(2022年4月号)で「ドリン・ドリン!」という小説を書きました。 えっ、紙屋が小説とかwww って呵々大笑の貴兄。 そうじゃないんです。いや、小説なんですけど…。 左翼組織の今後のあり方、もっと言えば「ビジネスモデル」「マネタイズ」とか考えていたら、キャラクーが出てきてなんか考えたり、つぶやいたりした方がやりやすいな、と思ったのでそうなったまでなんです。 まさに「思想の道具としての小説」です。 カテゴリーが、ヒトの着ぐるみ着ているような、そういうやつです。 日刊紙って紙でなく完全電子にして大幅値下げしたらどうか。 とか。 地区組織を大幅に縮小してリモート活用したらどうか。 とか。 地区の人員・不動産を全部都道府県に集めたらどうか。 とか。 そんなことを実験的に考えたものです。 あるレベルの収入を維持するためにヒトやモノの資源を莫大に投入しているわけですが、コストその

    「星灯」No.9で「ドリン・ドリン!」という小説を書きました - 紙屋研究所
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    BUNTEN 2022/04/11
    オンライン決済(何を使うんだ?)にしてテキストデータを買う(不法コピーをどうやって止めるのか)とかの選択肢はないの?
  • 英語で「宣伝」は何というのか - 紙屋研究所

    前にも書いたが、英語の勉強のために、手帳(手書き)にスケジュールを書くとき、一部の予定を英語で記すようにしている。 さて、予定の一つとして「宣伝」と書きたいことがある。 「宣伝」というのは左翼政党や労組などの独特の用語で、駅頭・街頭でマイクでスピーチをしながらビラをまくとかいうような取り組みのことである。 こういう感じ↓のやつ。 www.youtube.com いわば「街頭宣伝」なんだよね。 「あした宣伝やろうよ」などと左翼の仲間内で使ったりする。 はじめ、和英辞典で「宣伝」を訳してみると、 advertisement と出るのだが、これじゃあ企業が出すような「広告」だよな、と思う。 publicity というのがあるが、うーん、これも「広報」という感じかなあと思った。 propaganda は「(国家などが組識的に行なう主義・教義などの)宣伝」とあって、「あっ、これじゃね?」と思ったが、

    英語で「宣伝」は何というのか - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/03/25
    愛用のぐぐる翻訳に街頭宣伝を食わせたら「Street promotion」と出た。合ってるかどうかは見当も付かない。
  • ウクライナ問題と憲法9条 - 紙屋研究所

    福岡市議会は3月3日に全会一致でロシアウクライナ侵攻を非難する決議をあげた。 ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議 ロシアは去る2月24日、外交手段による問題解決を模索した国際社会の努力を踏みにじってウクライナへの軍事侵攻を開始し、主要都市の占拠に向けた、軍事施設の破壊を始めとする一方的な軍事行動を展開している。こうしたロシアの攻撃により、ウクライナでは多くの国民が犠牲となり、また数多くの難民が生じている。 ロシアによる軍事侵攻は、領土の一体性の侵害と武力の行使を禁じた国連憲章及び国際法に明瞭に違反するものである。また、力による現状変更の試みは、平和を希求する国際的な秩序への明らかな挑戦であって、断じて許されるものではない。 さらに、ロシアは、我が国を始め国際社会が連携して実行している経済制裁に反発し、戦略核兵器の使用を示唆した。こうした威嚇や挑発は、全ての人類と文明社会への敵対行為

    ウクライナ問題と憲法9条 - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/03/06
    よく言われることだが、憲法9条は国の交戦権を否認しているが侵略者に対する国民の抵抗権を否認しているわけではない。9条は、侵略されたら無抵抗でいろと国民に命じているわけではないのである。
  • 日本の地名の発音 - 紙屋研究所

    英語を勉強している…というほどではないが、毎日英語の簡単な記事を読んでいる。読んでいるという程度で、話したり聞き取ったり書いたりする努力は、ほとんどしない。 なので、今のところ、ある単語をどう発音するか・されているか、はあまり気にしていない。 それでも電車のアナウンスとか駅の表示・観光案内とかは「聞けるか」「読めるか」程度に自分に小さくテストしてしまう。 正直、観光案内や注意表示などの読み取りは時間をかければできる感じだが、アナウンスの方は聞き取れないことが多い。 福岡市には、地下鉄からJRに乗り入れている路線がある。 市営地下鉄の空港線からJR筑肥線がそれである。 どちらも英語のアナウンスが流れるのだが、市営地下鉄は地元の地名を日語と同じ感じで読む。ところが、JRのエリアに入ると途端に「英語系外国人が読みあげる地元の地名」っぽくなる。 地下鉄とJRの接点になっている姪浜駅は、市営地下鉄

    日本の地名の発音 - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/03/06
    「英語系外国人が読みあげる地元の地名」英語系外国人が地元民の発音を聞いて復唱した音、じゃないのが興味深い。▼あれは英語系以外の人には意味不明になりそうだがいいのだろうか。中韓の人、意外に多いぞ。
  • 笑えば幸せになるのか アラン『幸福論』の履き違え - 紙屋研究所

    高島宗一郎・福岡市長が成人式でよく成人に対して説教することの一つに次のようなものがある。 ふたつ目。それは「幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せになる」——これは私の恩師からいただいた大切な言葉です。 コロナのせいにせず、親のせいにせず、友達のせいにせず、学校のせいにせず、社会のせいにせず。自分の人生です。自分の意志と自分の行動で、切り拓いてほしいと思います。 今年もまたこれを言ったようだ。 彼は繰り返している。「私は毎年ほぼ同じ内容を伝え続けています」と述べているから、信念なのであろう。 ふたつ目は「幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せになる」です。 これは私の恩師からいただいた言葉です。 これから生きていくうえで、人のせいにせず、社会のせいにせず、環境のせいにせず、自分の意志と自分の行動で、輝かしい未来を切り拓いてほしいと思います。 成功の反対は失敗ではない | 福岡市を経営する

    笑えば幸せになるのか アラン『幸福論』の履き違え - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2022/01/30
    典型的な観念論、あるいは思い込みが世界を変えるという類の言説。同一条件下なら笑って過ごす方がマシかもしれんが、格差が隔絶している場合は(以下略)
  • 共産党はマンガ・アニメの規制にカジを切ったのか - 紙屋研究所

    共産党がアニメやマンガの表現規制に「方向転換」したのではないかと、ネットの一部で話題になっている。 togetter.com 共産党は今回の総選挙政策で 「児童ポルノ規制」を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きに反対します。 と明確に言っている。それなのに、なぜこんな騒ぎになるのかといえば、ジェンダー分野で書かれている政策がこれと矛盾するのではないかという疑惑を招いているからである。 結論を言っておくと、「表現の法的規制ではない」というのがぼくの受け止め。しかし、政策としての叙述の仕方として最悪のものだと思う。どこかの政権党っぽく言ってしまうと、見事に「誤解を招く」。書いた人のセンスを疑う。 問題の、ジェンダー分野における共産党の該当政策はこの部分である。 ―――児童ポルノは「性の商品化」の中でも最悪のものです。児童ポルノ禁止法(1999年成立。2004年、2014年改正)に

    共産党はマンガ・アニメの規制にカジを切ったのか - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2021/10/19
    緻密な論証。規制ではなく「社会合意をつくっていこうとする」意図などは「赤旗」長期読者の俺にはするっとわかるが、そのことを説明しようと思ったら頭を抱える。ここは紙屋氏に感謝を捧げたい。
  • 英語を勉強しているんだが - 紙屋研究所

    英語を勉強している。 なんのために? いや…別に…意味もなく。 『超訳マルクス』*1をやった時には、辞書を引き引きという具合だった。 サラサラ読めたらカッコいいかな、くらいに。 しかし英語というものはいったん始めたら日課にしないといけない。 筋トレと同じである。 筋トレは週1日の休みを入れて毎日続いている。2017年の秋頃からだからもう3〜4年になる。だいたい30分あればできるほどのメニューだからだ。 ここに英語など入れることができるだろうか。 たぶんできないと思う。 日課を増やすと、一つ一つは小さくて、面白いことであっても、やはり「やらねば」という義務感が多少混じるので、下手をするとそれがいつか積もり積もって爆発してしまう。「あー、もー面倒くせえ!」ってなるのだ。だから日課を増やすことは慎重でなければならない。さしたる目的もないのに日課にするなどということは時間という資源の浪費である。

    英語を勉強しているんだが - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2021/05/10
    俺の場合、機械翻訳でなんとかなる時代になった感があるので勉強をやりなおす気がわかない。困ったものである。
  • 「ブラック校則」の「合理的理由」をしつこく問い詰める - 紙屋研究所

    福岡市の中学校の人権侵害の校則、いわゆる「ブラック校則」が話題になっている。 news.livedoor.com 「学校まかせ」では人権侵害がいつまでも解決しない ぼくは市内の中学校に娘を通わせる一人の親として強い関心を持ってきた。 ぼくがずっと感じている不満は、「校則は学校ごとの問題。学校ごとに決めればいい」という扱いをされることだ。結果的にいつまでたっても問題が解決しないのである。 学校という単位になると、一人の保護者が言えることは実に限られている。担任や校長に話したこともある。それで変わるかどうかはわからない。というか、悪意にとらえれば、「3年間、のらりくらりとかわしていれば、このモンペは子どもが卒業してしまうのでおさらばだ」と思われているのだろう。 PTAを通じた改革の可能性と難しさ PTAはどうか。福岡市でもPTAを通じて改革したケースはある。 news.yahoo.co.jp

    「ブラック校則」の「合理的理由」をしつこく問い詰める - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2021/04/06
    ブラック校則を違うレイヤーから考える。
  • 「地域と人権」誌2021年4月号で紹介されていた『かわた村は大騒ぎ』が読みたい - 紙屋研究所

    「地域と人権」誌2021年4月号(No.444)をめくっていて、冒頭の丹波正史(全国地域人権運動総連合代表委員)「全国水平社創立百周年 部落解放運動100年の歴史 第3回」にあった『かわた村は大騒ぎ』という聞き書きの部落史の紹介に興味をもった。 ここで紹介する『かわた村は大騒ぎ』と題する書籍は稲田耕一氏が書いたものである。私は以前からこの書籍の存在を知っているが、今回の『100年史』の関係で読ませていただいた。久しぶりに胸が熱くなる思いで一気に読んだ。この内容は脇田修氏が書いているように「稲田耕一さんが、村の古老やご両親などから聞かれたこと、また若い日々の体験をふまえて書かれた部落の民俗誌・生活史である」と言ってよい。舞台は現在兵庫県宍粟市一宮町である。ここで紹介するのは、当時の村の獣類処理の仕事、「賤称廃止令」などを受けて村全体の意思として弊牛馬・獣類処理をしない取り決め、差別された村の

    「地域と人権」誌2021年4月号で紹介されていた『かわた村は大騒ぎ』が読みたい - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2021/04/02
    『かわた村は大騒ぎ』絶版だった。絶版で図書館にもなければ読めない。orz
  • 中野晃一「意思決定の場に女性をどう増やすか」 - 紙屋研究所

    「前衛」2021年4月号に掲載された特集「森喜朗氏の女性差別発言が示すものは何か」のうち、中野晃一「意思決定の場に女性をどう増やすか」に興味をひかれた。 前衛 2021年 04 月号 [雑誌] 発売日: 2021/03/08 メディア: 雑誌 特集名で大体どういう話題かはお分かりになると思うが、中野は、「みんなの職場には“森”はまだいる」というミクロな男性権力の話にせずに、 どこにでもよくある問題という形にしてしまう前に、あの問題はあの問題として重要な意味があるということをとらえておく必要があると思っています。(p.43、強調は引用者、以下同じ) としている。ただ、「あの問題として」というのは非常に狭く「オリンピックやアスリートの分野で」というほどに限定してしまうのではなく、「意思決定の場に女性がいないという問題」(中野)としてとらえよ、という提起である。 中野はわざわざこの問題を、 社会

    中野晃一「意思決定の場に女性をどう増やすか」 - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2021/03/21
    「異分子を意思決定の場から排除するな」主要な論点だけでも複数の対立軸があると言われる日本だが、その観点から言うと小選挙区制は日本にふさわしい政治制度と言えるだろうかというのが俺の疑問。
  • 斎藤幸平『人新世の「資本論」』 - 紙屋研究所

    リモート読書会は、斎藤幸平『人新世の「資論」』だった。 人新世の「資論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平 発売日: 2020/10/16 メディア: Kindle版 その中身は、 気候変動が人の生活に与える影響はこのままいくと限界になる。 気候変動はSDGsやグリーン・ニューディールのような資主義を修正する立場では対応できない。 無限の価値増殖を求める資主義体制の変革(社会主義・コミュニズム)なしには気候変動は止められない。 しかしコミュニズムであっても経済成長を前提とする従来のものではダメで、脱成長のコミュニズムでなければならない。 脱成長のコミュニズムの中身は、国家主義でなく、生産と労働を変革し、生産手段を「コモン」として管理する民主主義である。 その動きは世界のいたるところではじまっている。 マルクスは『資論』執筆後に、生産力至上主義・西欧中心主義・進歩史観を脱し、脱成長の

    斎藤幸平『人新世の「資本論」』 - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2021/02/03
    成長つっても色々考えられる。今のところエネルギーとかの弾性値は1を超えているが、コンマ以下での成長があり得ないとは考えられないのではないか。
  • ヴィトルト・ピレツキ『アウシュヴィッツ潜入記』 - 紙屋研究所

    まもなくアウシュヴィッツが解放された記念日(国際ホロコースト記念日)である1月27日である。 私はアウシュヴィッツで危険なゲームをやっていた。いや、この文章は現実を正しく伝えているとはいえない。実際、私の経験は世間の人々が考える危険をはるかに超えるものだったのだ…… 書の冒頭に掲げられている著者ヴィトルト・ピレツキの言葉(文p.145に登場)である。 書を二度読み直して、このをどういうものとして伝えようかと考えた時、確かに「私はアウシュヴィッツで危険なゲームをやっていた」という規定がしっくりきた。 アウシュヴィッツ潜入記 作者:ヴィトルト・ピレツキ 発売日: 2020/08/18 メディア: 単行 なぜか。 「危険なゲーム書の著者ヴィトルト・ピレツキは第二次世界大戦期のポーランドの将校(大尉)である。同国は独ソに分割され消滅してしまっていた。ピレツキは抵抗組織に身を投じ、「

    ヴィトルト・ピレツキ『アウシュヴィッツ潜入記』 - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2021/01/18
    「「二級市民」とカテゴライズされた「民族」「人種」、人間には何をしてもよい、という思想」国全体が絶滅収容所と化していたかのような大日本帝国でも組織的に行われていたのを思い出すなど。
  • イララモモイ「推しという免罪符」 - 紙屋研究所

    バイト先の同世代男性(郡山くん)に、女性である主人公(新名栞)が恋愛感情とは言い切れないが、すっごいライトな性的な関心をもっていて、そのことをバイト先の女性たちとの間だけで会話する際に「推し」という言葉で表現しているという設定。 「推し」という言葉をちょっとずるく使ってる女性の話です(1/7) ⚠️あらゆる「推し」がこういう使われ方してるわけではないです🙅 pic.twitter.com/lgs2a3zcmU — イララモモイ (@iroiro_kangae) 2020年11月28日 素敵な彼氏もいる主人公・新名は心の中で あくまで目の保養的な存在で 決して付き合いたいとか恋愛感情はないんですけどね と自分に言い訳をする。 「推し」というカテゴリーにしてしまうと恋愛感情が混入していてもわからなくなってしまう。このワードで同性仲間の間でだけ自由闊達に喋れるように共有化できてしまうのである。

    イララモモイ「推しという免罪符」 - 紙屋研究所
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    BUNTEN 2021/01/02
    「推し」芸能人とか作家とかの、自分たちとはフェイズが違う人に対して用いられる表現だと理解していたのだが、変わってきているのか?
  • 結びつけられない - 紙屋研究所

    玉虫で装飾された馬具が福岡県内(古賀市)の古墳の出土品から確認されたという記事を読んだ。 www.nishinippon.co.jp 「玉虫装飾」という見出しに何の感興ももよおさずに、ぼーっとした頭で記事を読み始めた。「国内で玉虫装飾の馬具が確認されたのは初めて」などという記事の一文を読んでも「ふーん」と鼻くそをほじっていた。 しかし、記事を途中まで読み、そのうち次の画像をちらりと見て、初めて事柄を理解した。 西日新聞2020年11月15日付 「あっ、これは物のタマムシを装飾に使っているということではないか!」と。形がタマムシの羽そのものだったからである。 羽はほぼ完全な形で残っており、昆虫専門家が玉虫であることを確認している。……調査を指導した今津節生奈良大教授(保存科学)は「埋納坑内の土壌が湿潤だったため鉄類が早い段階でさび付き、さびに守られる形で玉虫などの有機物が残った可能性があ

    結びつけられない - 紙屋研究所
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    BUNTEN 2020/11/15
    「法隆寺の玉虫厨子」あれのカラー写真は教科書だったか別のものだったか。▼もっとも、写真を見ても、本物の玉虫を見たことがなければたぶんすげーとは思えないだろう。
  • 大きな枠組みに目を向けさせないようにする - 紙屋研究所

    なぜ「自分のできること」の範囲に限定するのか 娘(中1)が「環境新聞」というのを学校の宿題で作っていて、横から眺めていた。 温暖化について書いている。 「結論は自分ができることを書かないといけないんだ」と言って、ムダな電気を消すとかそういうことを書いていた。 その後授業参観で、クラスの壁に貼られた、クラスの生徒たちがそれぞれつくった「新聞」を見る機会があったが、温暖化だけでなく、ごみの減量とか、プラスチックごみの縮減とか、さまざまな環境問題についてまさに「自分ができること」で締めくくられていた。例外なく全て。徹底した指示・指導なのであろう。 なぜ「自分のできること」の範囲に限定するのだろうか。どうして「2030年に8%という低すぎる福岡市の再生可能エネルギー普及率の戦略を引き上げる」とか「プラスチック全般に拡大生産者責任を徹底する」とか、そういう「大きな話」を書いてはいけないのだろうか。*

    大きな枠組みに目を向けさせないようにする - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2020/11/13
    「汚染者負担の原則」ブルジョア経済学で外部費用の内部化かなんか言われている話。
  • 「障害」と「障がい」 - 紙屋研究所

    福岡県自治体問題研究所のメルマガである「福岡みやしたメールじょうほう」を読んでいたら、出し抜けに「紙屋高雪氏が近著で議論しているように…」とぼくの名前が出てきたのでびっくりした。 これは同研究所事務局長の宮下和裕の一文の表現をめぐっておきた論争である。この論争は、同研究所の「福岡の暮らしと自治」514号(2020年10月15日号)に転載された。その際に、メルマガからさらに後続のメールが追加された上で、実名などが明らかにされ、メルマガでは匿名だった発言者が誰であるかが明らかになった。 ことの発端は宮下が「小規模特認校」*1というものを紹介する中で次のような表現を書いたことによる(引用は同号より。強調は引用者、以下特記がない場合は同じ)。 障害等を持つ子、不登校問題にも有効だとのこと。 これに対して、元新聞記者の方から、 「障害を持つ」という表現は、「持つ」は人の意思が入っている単語ですので

    「障害」と「障がい」 - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2020/10/18
    障碍が正字で障害は使える漢字を絞ったための当て字という話もある。
  • 自公政権の高支持率は野党が連立政権としての協議に入らないからではないか - 紙屋研究所

    安倍前首相の考えるレガシーは経済 20日付の読売に安倍前首相のインタビューが載った。 www.yomiuri.co.jp そこで彼は自分の政権のレガシーはなんだと思うか聞かれ、こう述べている。 後世に「安倍政権の時は良かった」と生活実感として言ってもらえれば、一番うれしい。2012年の首相就任時は、「日は下り坂になっていくのではないか」という時だった。それを「まだまだ坂の上の雲を見つめることができる」という時代に変えることができたのではないか。 具体的に、彼はアベノミクスでデフレに立ち向かい、「400万人超の雇用を作った」ことを挙げた。また、経済を好調にしたことで消費税を2回引き上げる体力を作り、幼児教育の無償化の財源を作るという好循環を果たしたとした。これが彼の考える、「安倍政権のレガシー」というストーリーなのである。 聞き手は「政権のレガシーを何と考えるか」と聞いていて「経済分野で」

    自公政権の高支持率は野党が連立政権としての協議に入らないからではないか - 紙屋研究所
    BUNTEN
    BUNTEN 2020/09/22
    "小選挙区制下では"連立合意下で統一候補を立てないと対抗馬にすらなれない、ということを知っている有権者が多い、と解しておきたい。▼「悪夢の民主党政権」とかのデマ問題は別途。