mixiで話題。ドラエモンのブログがもう一日ぐらいダウンしたまんま。
麻生首相、消費税10%案を検討=2段階引き上げも(時事通信) リンク先が途切れるかもしれないけれど、まあ、それが日本の現実なのでそのままに。 すでにこの減税中心の経済政策と消費税増税への明確なコミットのもたらす効果については、このエントリーに書いたけれども、数日前とはいえ、ブログの弱点でもう忘却されてるかもしれないので再リンクと一部抜粋。 :しかし仮に首相が本気で最優先で景気対策をしようとするならば、減税の財源に増税をする(厨房でもわかると思うが、その効果はプラマイゼロに動くだろう。時間の間隔をあけても今日10万円もらえるが明日10万円返すようにといわれたらあなたはそのお金を使うだろうか?)ということを同時に掲げるのは、景気対策への本気度を十分疑わしくするものだろう。: 例えば今回の経済対策の手法である給付方式(お金を直接配布したり、クーポンを配る)や一時的な定額減税方式などの効果が、将来
すなふきんさんの日記から http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20081029 以下、経済学でもな〜んでもない話として書く。 さてもし預金の利子が上って年率1%ととしよう。貯金を100万円もっている人は1万円を得ることができる。1000万円の貯金の人は10万円、1億円の貯金の人が100万円だ。まあ、1億円ぐらいの貯金をもっていると預金の利子がゼロみたいなことになると「深刻」そうだね*1。 でもよ〜〜〜く、考えてみよう。この毎日新聞の論説委員の発言はあたかも年金生活者の生活が脅かされるといっているよね。さあ、あなたはこの1億円も預貯金をもっている人たちの「生活を脅かさない」ために利上げを不況の中ですべきなのか、それとも失業や事業の不振を回避するために利下げをするべきか? こういうのは僕には常識の問題でしかないように思えるけれどもどうなんだろうか? 逆にもっと少
今日の朝日新聞を読んでいて(ほかの新聞はまだ読んでない)、麻生首相が選挙で財源を明示したりすじみちを示すために消費税論議をする、というのが大きくでていた。 しかし仮に首相が本気で最優先で景気対策をしようとするならば、減税の財源に増税をする(厨房でもわかると思うが、その効果はプラマイゼロに動くだろう。時間の間隔をあけても今日10万円もらえるが明日10万円返すようにといわれたらあなたはそのお金を使うだろうか?)ということを同時に掲げるのは、景気対策への本気度を十分疑わしくするものだろう。本当に首相がそう発言し本当に議論する気なのか、あいかわらず日本の新聞をよんでもよくはわからない。 埋蔵金を財源に、という最近の新聞での説明があるが、これもそのまま真にうけると、「今日10万円もらえるが明日10万円返す」という話ではなく、「国には10万円余分なお金があるから今日10万円あげる、返さなくてもちろん結
僕の周囲でも今日の出演人選にかなり失望感がある。せっかく何十年に一度あるかないかの歴史的事件を議論するのだからもっと気合の入った人選ができないのだろうか? 出演者はここから→http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/video/0810/program.html パネリスト: 伊藤達也(自民党・衆議院議員、元金融担当大臣) 大村秀章(自民党・衆議院議員、厚生労働副大臣) 高木陽介(公明党・衆議院議員、党選挙対策委員長) 枝野幸男(民主党・衆議院議員、衆院決算行政監視委員長) 大塚耕平(民主党・参議院議員、党金融対策チーム座長) 大門実紀史(日本共産党・参議院議員、党参院国会対策副委員長) 荻原博子(経済ジャーナリスト) 勝間和代(経済評論家、元J.P.モルガン証券) 堀紘一(ドリームインキュベータ会長) 水野和夫(三菱UFJ証券チーフエコノミスト) 森永卓郎(経済
最近の話題をフォローするために学生におススメしているものが以下の本。(少なくとも僕のわかる範囲では)ネットではきわめて顕著な現象だけども少しでも英語の交じったエントリーを書くとアクセス数が3割くらい落ちる。 だもんでこの本をもってれば少なくとも主要指標だけは自分で英語がわからなくても追える(かもしれない……。しかし英語ってそんなに面倒なものとかになってるのかな……。日本語のニュースサイト(ご〜くきわめて少数のブログ)では、自分の解釈を混ぜて英語の原文を歪曲したりすることが日常的に観察できるだけに英語を理解できるのとできないのではかなり得かどうかに差がでるような気が……。 アメリカ経済がわかる「経済指標」の読み方 (マグロウヒル・ビジネス・プロフェッショナル・シリーズ) 作者: ゲーリー E.クレイトン,マーティン・ゲルハルト・ギーゼブレヒト,山田郁夫,永濱利廣(解説)出版社/メーカー: 日
一昨日紹介したTED Spreadはいまこのエントリーを書いている段階で3.63から2.96へと減少しリスク軽減へ前進中。またA2/P2も4.51から4.39へと同じくリスク緩和基調。 報道によるとバーナンキ議長は、政府に対して追加的な財政措置を要望したとのこと。 Bernanke Signals Support for Second Stimulus http://online.wsj.com/article/SB122451123648250027.html T.コウェンが今回の世界金融危機の原因を三点にとりまとめ Three Trends and a Train Wreck 1 アジアなど新興国における「金余り」(グローバル貯蓄過剰)が投資先を求めていた。それが慎慮をもった投資だったかは別問題 2 むしろ慎慮をもった投資を選んだというよりも、投資主体はリスクを過度に求めた。 3 市場
あるネットの妄言をみててすごくずっこけた。なんでもクルーグマンの戦略貿易政策に関する業績が、オブストフェルドとロゴフの教科書にでてこないから陳腐な理論だそうです 笑。あとその他にも戯言が続いていた気がしたけれどもノイズなので読んでないw さてオブストフェルドとロゴフの教科書の題名は『国際マクロ経済学の基礎』といって、ちょうどブランシャール&フィッシャーのテキストの後に定番となり、90年代後半あたりに中心的なテキストとして学んだほうがいいんではないか、といわれたものでした*1。そして確かにここにはクルーグマンの戦略貿易政策は話題になってません、ハイ。 しかしオブストフェルドはクルーグマンとそもそも長年、国際貿易論のテキストを書いてなかったっけ? はい、いまでも定番の国際貿易論のテキストを書いてます。ちなみにここがその目次です。クリックしてみれば一目瞭然ですが、ちゃんと第2部にクルーグマンの今
まあ、経済学を曲りなりにも勉強していると、人とは違い偏屈になるものです。実はちょっと朝早く用があって帰宅してから仮眠してしまい午前の株価などは追ってませんでした。それにしても下げましたね。 現状の国際的な金融危機に望むこと(国際協調の点で)はすでに下に書きました。まずい対応がなされないことを祈ります。 日本政府と日本銀行に望むべき対応もすでに書きました(というかもう何年も同じことの繰り返しですが、今回はその対応をとってこなかったことのツケがまわってきたわけです)。 あとは今回が大恐慌再来なのか、それとも「ふつうの不況が世界を覆い、日本がその中でも最も没落しそう」という自分なりの見解でいいのか、それはすべて与件の変化に依存するのですが、後者のような見方はここ数日、少数派に転落しそうですね 笑。とはいえ同じような見解をもつ「偏屈」な人たちはどこにもいるものです。 finalventさんが邦訳を
ちょっと必要あって作成した簡単なメモを以下に。竹森俊平さんが『資本主義は嫌いですか?』で開陳したのが、サブプライム危機による世界バブル崩壊というシナリオだったのに対して、僕は主にこの間お会いした原田泰さんとの対話をヒントにして「ふつうの不況が世界を覆う」という視点。 以下はラフなメモ書きなので誤記・誤解が多いかもしれないので注意(断り無くそのときは修正する)。最近の新聞や雑誌などから情報は拾ってある。 1 金融安定化法案修正案雑感 最大約75兆円の公的資金での不良資産買取(無条件なのは2500億ドル、約26兆円に当初案から引き下げられた→金融機関の財務体質の強化が狙い。ただし買取価格はまだ不明)。政府が株式取得の権利を保有、時価会計の一時的な凍結を証券取引委員会が権限をもつ。経営陣の報酬抑制(貪欲グリーディを促すようなインセンティブの抑制→世論向けか?)、預金保険の支払額の上限の引き上げ、
極東ブログのfinalventさんから :今後こうした危機が世界に及ぶのかわからないが、基本的な金融の仕組みについて、この関連でいえば金利がどう決まるかについては、10代、20代で知っておくべきなのだろう。こういうのを学ぶのによさげな参考書ってあるでしょうかね。: 基本的な金融の仕組みや金利の決定というよりも、経済問題全般で(10代、20代に限定せずに)教養レベルでためになる最初の三冊として、僕は飯田泰之さんの「教養三部作」を推薦してます。経済学ってやはり現実との関係がみえないで、ミクロ、マクロ、計量とやっていくとかなりの割合で興味失うので、やはり彼の三部作を先によんでなにかしら現実経済と経済的思考の関係を知った上で本格的に取り組むのもよし、または幅広い教養の中で別なものを究めていくのもいいんじゃないでしょうか。僕らが学部学生のときに、佐和隆光とか宇沢弘文氏らの岩波新書が、現実経済と経済的
総裁選は麻生氏の圧勝に終わりました。 さて昨日のスティグリッツとバーナンキ両氏の「インフレ」の下における望ましい「財政政策」ですが、これをいまの日本の文脈でさらに現実可能性を高めたのが高橋洋一さんの埋蔵金活用方法です。この両者の観点は埋蔵金というショッキングな表現で見失われてしまいますが、高橋案は、スティグリッツとバーナンキの「財政政策」の理論的コンセプトをそのまま体現しているものとみなせます。 そして昨日、発足した麻生政権が賢明かどうかもこの埋蔵金の利用の仕方にかかわってきます。一応、念のため書いておきますが、埋蔵金を利用しないでは麻生首相の経済政策は(いまの与党の合意の範囲で推測するかぎり)実行不可能です。ですので、スティグリッツとバーナンキ=高橋案は、その現実可能性をかなり満たしています。つまり埋蔵金を使うことはすでに現実可能性をみたしているので、あとはその使い方が重要な論点だ、とい
清算主義という形容よりも、ご自身が円高による輸出産業の「壊滅」を予測しているように、「壊滅主義」(円高で既存輸出産業を「壊滅」させ、新しい産業構造を実現する)とでもいうべき主張をした野口悠紀雄氏の論説はとりあえず置いておいて、その他の高橋洋一、若田部昌澄、原田泰各氏の論説は現在の経済政策論争を考える上で迫力ある論説になっていて必読です。毎号献本いただくのですが、今回はちょっと群馬にいくのが空いてしまうので店頭で購入しました。それだけ読ませます。断言。 (補)とりあえずおいとくのを先に紹介というのもなんですが 笑) 以下に野口(悠)論説があります。 円高なくして成長なし/野口悠紀雄(早稲田大学教授) http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080910-01-1401.html http://seiji.yahoo.co.jp/col
この場合の「インフレ」とはCPI表示です。さてこの状況で、日本国民の懐をいかに暖めるか。与党はこれを財政政策によって対応しようというのが基本方向です(おそらく誰が政権をとってもそう変化ないのではないか、というのが僕の見立てです)。 しかし現状の財政政策は単に一時的な効果しか与えないものです。それは現在、懐が暖かくなる(減税や補助金などで)ことはあっても近い将来に増税は予想される場合には、あまり効果が期待できないことなどが理由としてあげられます。そもそも単年度の財政政策にはあまり効果がなく、それは政府の財政赤字だけ累増させ、政策対応の不十分さが「失われた10年」を継続した理由ともなった、という指摘がされてきました。 さて今回はいかに「インフレ」のもとで、国民の懐を暖かくして、暮らしを楽にするか。その意味で望ましい「財政政策」を考えて見ます。この「財政政策」は、現状の与党の財政政策に主にふたつ
松尾さんからメール。 http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay_80831.html いやいや、ネタの話はロボメイド以外はつい最近まで北半球あたりに多くあった国の話に近いでしょう。 でもこのメールでさすが専門家です。だいぶわかってきましたし、自分の中でも用語法などがすっきりしてきました。ありがとうございます。それと批判ばかり書いてて忘れましたけれども、松尾さんのはだか本、僕の沈抵、稲葉さんらの熊留守本の三冊読むと、マルクス主義とかマルクス経済学の過去と現在・未来がわかり非常にいいですね、と自己宣伝をかねて強調。 さて本題なんですが、僕のエントリーわかりずらくてすんません。 :「個々人の生身」とか「当事者性」とか言ったのは、今述べてきた「感性」の日常用語での言い換えです。それ自体が外化して疎外態になることはありません。「個々人の生身」や「当事者性」の有様を言語化した
一時的でしかない減税がいかに効果に乏しいか(しかも大声で要求しているのは与謝野・麻生ら財政再建派=増税中心派、ではなおさら)。一時的な財政政策の効果を実証的に論証し、初心者でも読める水準のものとしては以下の本がありました。いまこそ読まれるべきでしょう。 期待と不確実性の経済学 作者: 清水谷諭出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/02メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 45回この商品を含むブログ (14件) を見る それと一時的ではない恒久的な財政政策(と金融政策)が日本に物凄く効果的だ、としてその具体的な手法を示していたバーナンキの本もみなさんお忘れないように。というか必読です。 「ここでの私の論旨は、日本の金融・財政当局間の協力が、それぞれの政策担当者が単独で直面している問題を解決するのに役立つということです。たとえば、日本銀行による国債の買い入れ額の増加と明ら
小島さんの直近のエントリー、正直僕には彼が何を書きたいのか皆目わかりません。何か非常に難しいことを考えておられるようでなんともご苦労なことです。 例えば、僕はkoiti yanoさんの以下の発言でもう尽きてると思います。それで納得できない人は永遠にできないと思います。あとは俗事はまかせる!と書いているように人類は時間を含む資源が有限ですってことに注意を促すぐらいですかね? http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20080824/p2 :平成20年度末の日本政府の公債累積残高というのは約550兆円程度になる見込みです(パンフレット「日本の財政を考える 平成20年6月」による)。 質問:「もし、日本銀行が公債を550兆円買い切ったとしたら、その時には『何が起こる』と小島先生は考えておられるのか?」 言うまでもないことですが、基本的には日銀が公債を市場から購入すると日
政策に役立つ経済学というのは、実際に政権に入り「構造改革」を担ってきた人物の発言だけに非常に説得力がある。本書の書き方も非常に目配りがよく説得的なレトリックを用いて書かれている。 そして内容を読むと相変わらず僕には見逃し難い間違いが、特に前半部分を中心に存在している。いわゆる「上げ潮派」という存在は、高橋洋一氏によれば日本に三人(高橋、中川秀直、竹中各氏)であるそうだが、なるほど本書を読むと「上げ潮派」もなかなか興味深い分枝構造をもっているようである。 闘う経済学―未来をつくる「公共政策論」入門 作者: 竹中平蔵出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 51回この商品を含むブログ (21件) を見る 「第1章ケインズ的常識と闘う」 「むしろ、財政拡大は財政赤字を累積させるだけだった。そのような政策運営によって、一九九〇年
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