中国の対外攻勢は執拗(しつよう)で傍若無人、横暴きわまりない。米軍偵察機に中国軍戦闘機が異常接近し、挑発行動を繰り返す。米軍が圧倒的に技術優位なはずの「サイバー戦」でも盛んに無差別攻撃を仕掛ける。 8月中旬には、米国最大級の病院グループが、中国からハッカー攻撃を受け、約450万人分の患者の個人情報が盗まれた。他方では、オバマ政権からの警告を無視して衛星破壊のための実験を繰り返す。 中国の独占禁止法違反を理由にした、進出企業バッシングの対象は、日米欧企業のべつまくなしだ。米マイクロソフト、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)、日本の自動車部品大手12社を罰し、さらにトヨタ自動車も調査対象にされているという。 VWといえば、日本のパナソニック同様、最高実力者、●(=登におおざと)小平氏が健在な頃、いち早く中国に進出し、「井戸を掘った」企業と目されていた。独禁法うんぬんと言うなら、独占企業だらけの