2065年に日本の人口が約8800万人にまで減少する一方、高齢者の割合は4割近くに上昇するという推計が出た。 人口は、出生率と死亡率で決まる。死亡率については、平均寿命が年々伸びているが頭打ちになりつつあり、近い将来の推移も比較的読みやすいだろう。となると、カギを握るのは出生率である。 先進国の出生率はおしなべて低下傾向である。要因は複雑だが、決定的なものはよく分かっていない。出生率を反転させる試みも各国で行われているが、成果の上がっていない場合が多い。 日本でも人口推計のたびに、出生率が反転して上昇するというシナリオが描かれてきたが、そのたびに裏切られてきた。出生率の向上策には決め手がないのが実情だ。 いろいろな対策をやってみる価値はあるが、人口減少は避けられないという前提で考えたほうがいいだろう。 そうした前提でみれば、近い将来の人口動向も比較的予想しやすく、それに備えた制度設計をする
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