[ロンドン発]2000万人の兵士や市民が死亡した第一次大戦から100年が経った11月11日、パリの凱旋門で記念式典が行われた。99万人以上が犠牲になった英国でも犠牲者を追悼する真っ赤なポピー(ケシ科)の造花がロンドン塔のお堀を埋め、連夜、一面に送り火が灯された。 トランプを止められる唯一人の男、マティス国防長官が危ない? 悲しい軍葬ラッパの調べを聞きながら「どうか歴史の証人にならなくて済みますように」と祈らずにはいられなかった。2008年の世界金融危機をきっかけにネオリベラリズム(新自由主義)の熱狂は逆噴射し、世界に暗雲が立ち込める。格差と貧困が広げる分断を解消できないと「歴史の悪魔」が蘇るかもしれない。 アンゲラ・メルケル独首相の「終わり」が確実に近づく中、第一次大戦の戦勝国フランスのエマニュエル・マクロン大統領は式典で、「米国第一!」のナショナリズムを強調するドナルド・トランプ米大統領