一党独裁国家が「帝国」の本性を現してきた。中国外務省の報道官は26日、沖縄県・尖閣諸島について「武力行使も辞さず」の意味を込めた「核心的利益」に位置付けたことを初めて明言した。23日には島周辺に中国軍の新型戦闘機など40機超が飛来していたことも判明。さらに、26日で中国公船の領海侵入が昨年来41回にのぼるなど、領土的な野心はとどまるところを知らない。 中国外務省の華春瑩報道官は26日の定例記者会見で、尖閣について「中国の核心的利益だ」と明言。中国側はこれまでも、同諸島を「核心的利益に準ずる地域」との立場を示してきた。しかし、中国共産党、政府関係者が公の場で「核心的利益」と認めたのは初めて。 中国にとって「核心的利益」とは、台湾やチベット、新疆ウイグル自治区の独立問題など、どんな代償を払っても譲歩できない問題に使う外交用語。「武力行使も辞さない」という意味が込められている。 日本の政府