ＪＲ摂津富田駅（大阪府高槻市）で、ホームに架かる上家(うわや)の支柱に、約１４０年前の１８７０年に英国で製造された「双頭レール」が使われている。重い列車を支えるレールはその時代最高の鉄と技術で造られ、役目を終えても建材に重宝された。日本の鉄道の黎明(れいめい)は７２年、新橋―横浜間の開業。摂津富田のレールはその際輸入された最古級品だ。 上家は１９４０年頃、上り、下り両ホームに設置。レールは誕生７０年後、再び役立った。今も塗装の上から、製造所名「ダーリントン・アイアン」の英文字や製造年を示す「７０」の数字が陽刻でうっすら見える。 ダーリントンは英国北部の工業都市で、１８２５年に世界で初めて鉄道が営業を始めた街。このレールは、生まれも育ちも鉄道の歴史を物語っている。

東京都の猪瀬直樹知事は１５日の定例会見で、これまで東京電力に販売してきた都営水力発電所で発電する電気の売却先について、新電力の「Ｆ－Ｐｏｗｅｒ（エフパワー）」に決まったと発表した。また、１６日から渋谷駅を通じて東急東横線と東京メトロ、東武鉄道、西武鉄道などがつながることを受けて、「東急電鉄と西武鉄道が相互乗り入れするというのは、『ミカドの肖像』『土地の神話』の著者としては考えられない、新しい世界が生まれるなと思っている」と感慨を語った。詳報は以下の通り。【冒頭発言】　「都営水力発電所で発電する電気の売却先が決まったので、お知らせする。ご存じのように、奥多摩に３万６０００キロワットの都営水力発電所があり、東電にずっと安い価格で契約してきた。今回は電気の売却先を公募し、契約相手先が新電力の株式会社エフパワーに決定した。公募にあたっては、１８社が事業者説明に参加し、９社から入札があるなど、ベース

【上士幌】北海道遺産に指定されている「旧国鉄士幌線アーチ橋梁（きょうりょう）群」の一つで、「めがね橋」の愛称で親しまれている糠平湖の「タウシュベツ橋梁」（全長１３０メートル）の老朽化が進み、関係者から崩落の恐れが指摘されている。しかし、修復は難しく、「完全な姿が見られるのは今年が最後かもしれない」との声も出ている。 １９５５年の路線変更に伴って放置されていた同橋梁は、９７年に設立された地元のＮＰＯ法人「ひがし大雪アーチ橋友の会」（那須襄太郎会長）によって、同橋梁を含めた旧国鉄士幌線のアーチ橋梁群の保全活動が進められ、観光資源として注目を集めるようになった。 湖の水位が増す６〜１０月ごろは湖底に沈み、翌年１月ごろに再び姿を現す“幻の橋”を見ようと、全国から多くの観光客らが訪れている。竹中貢町長は「町の観光資源として大きな役割を果たしてくれている」と話す。 建設から７６年が経過した橋は、夏

小田急小田原線の代々木上原駅－梅ケ丘駅の連続立体交差事業に伴い、東北沢と下北沢、世田谷代田の３駅は２３日始発から新たに完成した地下駅に移る。１６日、新しい下北沢駅の見学会が行われ、抽選で選ばれた約３０００人が地下２２メートルにできた真新しいホームや線路を歩いた。　（小形佳奈） 見学会は、事業主体の都と小田急電鉄の主催。訪れた人たちは線路に降りたり、トンネルをバックに記念撮影したりした。駅近くに住む会社員安達崇さん（３８）は「ホームが地下三階と深くてびっくり。エスカレーターができて、お年寄りや障害者は利用しやすくなるのでは」と喜んだ。 代々木上原駅－梅ケ丘駅の地下化で、朝夕のラッシュ時に一時間あたり四十分以上遮断機が下りたままだった計九カ所の「開かずの踏切」がなくなる。一方、下北沢駅では一～二分だった京王井の頭線との乗り換えが五分かかるようになる。

東横線メトロ直通運転　渋谷渋い顔、新宿＆池袋は笑顔 東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転スタートで、渋谷駅でテープカットする関係者（提供写真） Photo By 共同　 東急東横線と東京メトロ副都心線は１６日、直通運転をスタートさせた。地上２階にあった東横線渋谷駅は、副都心線が使用していた地下５階に移動。１６日午前５時３分、新駅から始発電車が出発すると、大勢の鉄道ファンらが歓声を上げた。横浜と埼玉が一本でつながり利便性は高まったが、渋谷の商業地区では、東横線利用客が地下５階になった渋谷駅を素通りし、新宿、池袋へ流れるのではと不安の声も上がっている。 東横線が副都心線に乗り入れたことで、横浜高速みなとみらい線、すでに副都心線に乗り入れていた東武東上線、西武有楽町・池袋線の５社の相互乗り入れが実現。埼玉県西部と横浜市中心部を行き来できるようになった。元町・中華街駅から、東武線は森林公園駅

線路の間に生えている芝を刈っては回収する世界で１つだけの“芝刈り電車”。大正元年に運行を開始した路面電車を運営する鹿児島市交通局（同市高麗町）が所有し、道路との併用軌道区間にあるグリーンベルトの維持管理に活用している。　グリーンベルトは約８９００メートル、面積は国立競技場４．５個分の約３万５千平方メートルに上り、見る人に潤いと安らぎを与えるグリーンベルトだが、維持管理には多額の費用がかかる。“芝刈り電車”こと「芝生軌道用芝刈等装置」は経費削減のために開発された。　運用から外れていた古い車両の車内に容量６トンの水タンクを設置し、車体前後に散水用のノズルを装備した散水電車が、芝刈り装置を牽引。芝刈り装置は廃車した電車の台車に４基の芝刈り用の刃、油圧ポンプ、ブロア、芝回収箱などを設置し、刈り取った芝を吸引して回収できる優れものだ。　所要があって鹿児島市を訪れたのは２月下旬。芝が枯れる冬季は当然運

ＪＲ小浜線の電化開業１０周年を記念した催しが１６日、福井県小浜市のＪＲ小浜駅で行われた。記念式典などがあり、１０周年の節目を華やかに祝った。 　小浜線は１９２２年に全線開通し、２００３年３月１５日に電化開業した。催しは、小浜線の利用に感謝し、利用拡大を図ろうとＪＲ西日本が主催した。 　式典には、松崎晃治市長をはじめ関係者約１００人が出席。ＪＲ西日本金沢支社の三浦勝義支社長が「小浜線の魅力を全国に発信して、地域の活性化、小浜線の利用促進につなげたい。１０周年を一つの契機に、次に進んで行きたい」とあいさつし、関係者がくす玉を割った。 　続いて行われた出発式では、一日駅長に任命された同市のチューリップ保育園の杉谷佳宥君（６）と清水陽菜ちゃん（同）、和田幸一小浜駅長の合図で電車が出発した。一日駅長の２人は「電車は大好き。１０周年の駅長は１回しかできないことなので、うれしかったし、ポーズを決めたのが

東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転が十六日始まった。横浜と新宿三丁目や池袋、埼玉県西部との間を乗り換えなしで結ぶ新たな「大動脈」の誕生。横浜－池袋で競合するＪＲ東日本・湘南新宿ラインとの競争が激しくなりそうだ。　（伊東浩一）　 東横線－副都心線の直通電車と湘南新宿ラインを比較すると「運賃の安さ、運行本数の多さで東横線－副都心線が優位、早さなら湘南新宿ラインに軍配」という結果になる。

秩父鉄道は十六日、蒸気機関車（ＳＬ）「パレオエクスプレス」の試運転を始めた。二十日から営業運転を再開する。ＳＬは昨年八月六日、熊谷市内の車両基地で脱線事故を起こして運休。修理を終え、七カ月ぶりに春の秩父路へ戻ってきた。 試運転は通常の運行ダイヤ通りに行われ、沿線では鉄道ファンがカメラを構えた。ＳＬは例年通り、三～十二月の土日・祝日を中心に、熊谷－三峰口間（約五十七キロ）を一日一往復する。今年は計百十回を計画している。 秩父鉄道によると、ＳＬは昨年十二月からＪＲ東日本の大宮総合車両センターで修理を始め、分解して破損部品を交換した。試運転前日の十五日に秩父鉄道へ引き渡された。脱線事故はポイント切り替えの確認ミスが原因で、再発防止のため作業マニュアルを見直した。

横浜から川越、所沢方面への電車の相互直通運転が１６日、スタートした。ＪＲ湘南新宿ラインの浦和駅停車も始まるなど、鉄道各社はこの日からダイヤを大幅に変更。県内の関係駅では記念イベントが開かれた。（中里宏、上田融、岡本太）

静岡鉄道の夜間時間帯の鉄道利用が好調だ。静岡清水線（１１キロ）の午後１０時以降の利用者数は前年に比べ２桁台の伸びを示している。昨年９月に最終電車の延長に踏み切ったことなどが要因。定期券利用者も増え、リーマン・ショック前の２００７年実績を上回っている。 　１２年１０月～１３年１月の午後１０時以降の運輸実績によると、利用者数は前年同期比１２・７％増。午前０時発を運行する金、土曜日に限ると、２６・４％の大幅な伸びを示した。 　全体の約４割を占める定期券利用者も好調に推移。１２年度の輸送実績によると、利用者は３・１％、運賃収入は５・１％それぞれ増加する見込み。同社は新静岡駅直結の大型商業施設「新静岡セノバ」の開業に合わせ、１１年１０月に大規模なダイヤ改正を実施した。平日の通勤・通学時間帯に急行を復活させたことで、利便性の向上につながったとみられる。 　全体の輸送人員はリーマン・ショック後に大幅に落

ＳＬを背景に写真を撮る旅行客＝ＪＲ人吉駅 　【知覧哲郎】蒸気機関車が引っ張るＪＲ九州の観光列車「ＳＬ人吉」（熊本―人吉）が１６日、今年の運行を始めた。人吉駅では観光関係者らが甲冑（かっちゅう）姿の武者などに扮し、第１便の乗客を出迎えた。 　ＳＬの雄姿は昨年１１月下旬以来、約４カ月ぶり。５年目の今年も１１月２４日まで、週末や大型連休、夏休みなどに計１５９日間、１日１往復運行する。 　人吉温泉の旅館の女将（おかみ）でつくる「さくら会」の富田千鶴子会長は「ＳＬのシーズンが始まり、張り切っています。観光客で街中をにぎやかにしたい」と話していた。 豊富なコンテンツをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする（会員の方）無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。PR情報

秋田の“走る広告塔”に　ＪＲ秋田支社長に聞く 「秋田県の観光の発展につなげたい」と語る浅見ＪＲ東日本秋田支社長 鮮やかなあかね色が印象的な秋田新幹線の新型車両Ｅ６系「スーパーこまち」が１６日、運行を開始した。東日本大震災以降、低迷する秋田県観光に観光客を呼び戻す起爆剤となることが期待されている。ＪＲ東日本秋田支社の浅見郁樹支社長に意気込みなどを聞いた。（聞き手は秋田総局・射浜大輔） 　－「スーパーこまち」は秋田のイメージをふんだんに盛り込んでいる。 　「なまはげの面や日本海に沈む夕日など、赤は秋田を思い起こしてもらえる色だ。内装も、実った稲穂をイメージさせる黄金色にし、明るい雰囲気を演出した。秋田にとって『走る広告塔』と言える」 　－ことし１０～１２月、秋田県で大型観光宣伝「秋田デスティネーションキャンペーン（ＤＣ）」が開催される。 　「ＤＣの本番までには、今のこまちに代わってスーパーこま

超低床市電　３両目購入へ　函館 （03/16 16:00） 新年度に３両目が導入される函館市電の超低床車「らっくる号」＝函館市松風町 【函館】函館市は、函館市電の超低床車「らっくる号」の３両目を２０１３年度に導入する。市交通事業会計予算案に購入費２億３千万円を計上した。６年前に誕生し、おなじみになった車両と出会う機会がさらに増えそうだ。 市電の新車購入は３年ぶり。１０年３月に策定した市交通事業経営計画に基づき、老朽化した車両を廃車し、入れ替える。 らっくる号は客車２両を連結した国産車で定員６２人。車内に段差がなく、車いすでも利用できる。函館市が独自に設計し、０７年３月に登場。１０年３月に２両目を購入した。３両目の運転開始について、市企業局交通部は「来年３月ごろ」（施設課）としている。経営計画によると、４両目は１７年度に購入する方針だ。（津野慶） 前の記事 次の記事

ＪＲ東海４特急 ＪＲ東海の在来線４特急の車内販売が１５日で終了した。これで同社の在来線特急から車内販売は消える。最後の日の車内では「なくなるのは寂しい」と惜しむ声が聞かれた。 １６日のダイヤ改正に伴い、車内販売が廃止されたのは「ひだ」（名古屋―高山）、「しなの」（名古屋―塩尻）、「南紀」（名古屋―新宮）、「しらさぎ」（名古屋―米原）。「しらさぎ」はＪＲ西日本が運行する米原以北では継続する。ＪＲ東海は「駅のコンビニで弁当などを買ってから乗車する人が増えた。コンビニ商品の充実で車内販売の需要が低下した」としている。 １５日朝、名古屋駅を出発した「ワイドビューひだ」の車内では、乗客が販売員を呼び止めて弁当を購入し、包みを広げるおなじみの光景が見られた。岐阜県高山市に行く途中、サンドイッチとお茶を買った愛知県小牧市の田中唯子(ただこ)さん（６３）は「乗車前は荷物で手がふさがって買い物がしづらく、車

ラッピング列車に出発合図を送る椎山駅長＝東武東上線川越駅 　【菊地敏雄】東武東上線と東急東横線など４社の相互直通運転が始まった１６日、川越駅ではくす玉が割られ、川越伝統芸能のおはやしで盛り上がった。 　記念式典では、東武鉄道の牧野修常務鉄道事業本部長が「商業観光資源を生かし、川越をＰＲしたい」、川合善明川越市長は「歴史と文化と伝統がある横浜と結ばれ、川越の発展にとってもプラス」とあいさつ。「祝　相互直通運転」と書かれたヘッドマークがついたラッピング列車が、椎山博司駅長の合図で出発した。川合市長は「横浜でＰＲしてきます」と後続の列車に乗り込んだ。 　駅構内の時刻表などはダイヤ改定を反映済みだが、券売機の表示は渋谷まで。同社広報部によると、３社以上連続の切符は購入できないため、横浜に行く場合は乗り越し精算が必要になる。交通系ＩＣカードは問題なく改札口を通過できるという。 関連リンク便利、不安…

ＳＬ人吉が運行開始 2013年3月16日 19:25 カテゴリー：社会 九州 > 熊本 黒煙を上げて鉄路をひた走るＳＬ人吉＝１６日午後３時すぎ、熊本県球磨村　熊本県のＪＲ肥薩線などを走る蒸気機関車・ＳＬ人吉（熊本―人吉）が１６日、５年目となる今シーズンの運行を始めた。　１９２２年製の８６２０形（愛称ハチロク）が客車３両をけん引。途中、１００年以上使われている鉄橋や木造駅舎もあり、郷愁豊かな旅が楽しめる。昨年の平均乗車率は８３％と人気は高い。　ＳＬは菜の花が彩る球磨川沿いなどを、汽笛を鳴らして力走。人吉駅（同県人吉市）では、旅館のおかみや甲冑（かっちゅう）姿の武者など地元観光関係者が、横断幕やのぼりで乗客約１３０人を出迎えた。　１日１往復。金－日曜と祝日、夏休みなど１１月２４日まで１５９日間走る。 ＝2013/03/16　西日本新聞＝

「スーパーこまち」の一番列車を見ようと駆けつけた見物客ら＝ＪＲ秋田駅 　秋田新幹線で１６年ぶりとなる新型車両Ｅ６系「スーパーこまち」が１６日、運行を始めた。一番列車の指定席券は１カ月前の販売開始から１０秒で完売した。ＪＲ秋田駅には上りの一番列車を一目見ようと、鉄道ファンら約６００人が駆けつけ、運行開始を祝った。 　午前２時。秋田駅の連絡通路には約２０人が寝袋に… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする（会員の方）無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。PR情報

山口市文化財審議会は明治・大正時代の蒸気機関車の図面などを含む「秋本春三鉄道資料」を市文化財に指定するよう市教委に答申した。近く指定される見通しで、市指定文化財は１３６件となる。 市教委によると、秋本春三（１８７４～１９５２年）は現在の山口市名田島で生まれた。土木の専門学校「攻玉社土木科」（東京）で学び、国鉄の前身会社の一つの日本鉄道に入社し、長州鉄道（現・ＪＲ山陰線）建設に尽力。山口市議会副議長を務めるなど政界でも活躍した。 資料は、春三が作成した鉄道関連の設計資料や図面、土木工事費の計算書など計１２０点。長州鉄道を走ったとみられる米国製蒸気機関車の図面や、「上等客車壱輌　２８３０円（現在の約１０６０万円相当）」などと記された春三の手帳もある。 資料は、１９８５年に春三の遺族が小郡町（現・山口市）に寄贈。市小郡文化資料館に保管されていた。同審議会は「鉄道古文書として貴重で、市出身者が日本

ＪＲ東日本のダイヤが改正された16日、日光線に新型車両がお目見えし、宇都宮駅日光線５番ホームで出発式が行われた。 25年間、日光まで乗客を運んできたレトロ調の１０７系に代わって登場したのは２０５系。かつて京葉線を走っていたステンレス製車両（４ドア）に車いすスペースや多機能トイレを整備するなど日光線専用に改良した。 ４両編成で、１０７系のイメージを引き継ぎ、ボディー中央にシンボルカラー「クラシックルビーブラウン」（えんじ色）とゴールド、クリーム色の３本ラインを配した。日光駅舎や日光東照宮の「三猿」などのステッカーが貼られている。 鉄道ファン約30人と駅員らが見守る中、午前９時12分、桜井実宇都宮駅長の合図で、「日光線２０５系デビュー」と書かれたヘッドマークを付けた車両が日光に向け出発した。 級友２人と訪れた小山市の高校２年、山口諒君（17）は「１０７系も雰囲気は良かったけど、新型は乗り心地も

銚子電鉄の銚子駅。ＪＲ銚子駅のホームの先に乗り降り場がある銚子電鉄の銚子駅ホーム旭市で被災者を取材する白石記者 　【若松真平】ＪＲ銚子駅のホームの一部を借りるようにして、銚子電鉄の乗り降り場はある。無人駅の本銚子駅から乗ったため、ここで運転手に１８０円を払って車両から降りた。その際に「精算済証」と書かれた紙を渡された。改札口がＪＲと共通なので、駅を出るときに必要なのだ。 　改札口でＪＲ職員に紙を渡して外へ。利根川に向かって歩くこと１０分。ごく普通の２階建てアパートの扉に「朝日新聞銚子支局」と書かれたプラスチック板が貼ってある。ここが、銚子市など３市２町の取材を担当する記者の住居兼仕事場だ。 　銚子電鉄の連載企画を始めるにあたってアドバイスをもらうべく、支局長の白石陽一記者（６４）を訪ねた。私が入社して１年目の２００２年、前橋総局の総局長だったのが白石記者だ。返ってきた答えは「自分の思ったと

「たま駅長」で有名な和歌山電鉄貴志川線（和歌山県）を運行する両備グループの岡山電気軌道（岡山市北区）は１６日、岡山市内で運行する路面電車「たま電車」の車内を改装し、和歌山をＰＲする「たま電車・わかやま応援館」として運行を始めた。 車内の昇降口付近に和歌山県の特産品などを紹介するパンフレットを置き、つり輪は、和歌山産の杉を使用。「和歌山県へのお越しをお待ちしております」などのアナウンスも流れる。 ネットを通じて和歌山の魅力を発信する会社員次田尚弘さん（２４）（和歌山市）が、同グループの小嶋光信代表に提案し実現。次田さんを館長に、三毛猫「ＳＵＮたま」を館長代理に委嘱した。 この日、出発式があり、乗車した次田さんは「この電車に乗った岡山の皆さんに和歌山に来てもらえれば」と呼び掛けていた。

テープカットに臨む仁坂吉伸・和歌山県知事（右）と小嶋光信・両備グループ代表。ＳＵＮたまたまは小嶋代表の胸でジタバタ＝岡山市北区 【藤原学思】三毛猫駅長「たま」のイラストが車体や内装にあしらわれ、岡山市内を走る路面電車「たま電車」が、「わかやま応援館」としてリニューアルされた。ＪＲ岡山駅前の停留場で１６日、出発式があり、生後５カ月の三毛猫のメス「ＳＵＮ（サン）たまたま」が館長代理に就任した。 岡山電気軌道（岡山市）が運行する「たま電車」は岡山駅発着で、毎日約１５便。新しい内装は、照明が暖色で、パンフレットラックやつり輪に紀州材製の杉やヒノキを使うなど、和風に仕立てられている。 出発式には、仁坂吉伸・和歌山県知事や小嶋光信・両備グループ代表が出席。ＳＵＮたまたまは終始落ち着かない様子だったが、館長代理の委嘱状が読まれると、小さく「ミャ」と鳴き、電車のコンセプトと同様、集まった関係者を和ませてい