「極限状態になると、人は能力を発揮するのか?」 という記事を見て、忘れかけていた遠い記憶を思い出したので記しておく。 私の知人にツヨシ君という人間が居る。SMAPの草なぎ君みたいな、ちょっとだけ天然入ってるけど凄く良いヤツ。酔っ払って地が出てきたりするとちょっとだけメンドくさくなる。でも基本的に良いヤツだ。 ある日のこと。当時のバイト先でツヨシ君から興奮気味に話しかけられた。 「はる、オレすっげぇこと発見したぞ!」「え?なによ?」「バイト中にさ、トイレに行きたくなることあるだろ?」「まぁ、そりゃあ、たまにはな」「それをギリギリまで我慢するんだよ、そうするとな…」「そうすると?」「作業の効率がメッチャ上がってはかどるんだよ!これ、背水の陣ってやつだろ!?お前もやってみ?」「お、おう」 背水の陣…合ってるような、そうでもないような、むしろどうでも良いような。そんな会話をしたものの、その時は何事