NHKの「プロジェクトJAPAN」。看板とは裏腹に、内容は「プロジェクト・アンチJAPAN」と題すべき反日番組と堕している(「正論」6月号「クロスライン」拙稿参照)。 批判が集中したのは4月5日放送「アジアの“一等国”」。川添恵子氏は「『NHKに騙(だま)された』“反日台湾”を捏造(ねつぞう)した許されざる取材手法」(前掲「正論」)を指弾。湯浅博氏も「歴史を歪曲(わいきょく)する方法」を批判(4月30日付産経)。小林よしのり氏も西尾幹二氏も批判する。 批判を浴びたNHKはどうしたか。「日本李登輝友の会」の公開質問に、番組プロデューサーはこう「回答」した。 「私たちは番組内容が偏向していたり、事実関係に間違いがあるとは考えていません」 われわれはそう考えていない。明らかな「偏向」と考えている。現に取材を受けた当事者が「騙された」と言っているのだ。公共放送としてほおかぶりを決め込むのは許し難い