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ブックマーク / lessor.hatenablog.com (6)

  • 寄付は「自己満足」と片づけられないために - 泣きやむまで 泣くといい

    タイガーマスク運動について、既に書いたけれど、もう少しだけ。 この種の寄付をめぐる賛否は、古くからある問題である。最初は単純に美談化していたものが、時間の経過と運動の拡大とともに「偽善」「自己満足」「ミスマッチ」その他いろいろの批判・指摘を受けるようになるのも見慣れた光景だ。自分の印象に強く残っているのは、阪神大震災。多くの物資やボランティアが被災地に押し寄せたことによる現地の混乱は有名な話である(「関係者には」の条件つきだったのかもしれないが)。 善意+行動=善行にはならない。 善意+知識+想像力+行動=善行。 荒っぽい公式化とは承知している。もしかしたら知識と想像力があれば、善意さえ不要かもしれない。また、個人の善行の集積で社会がよくなるなんてことも思わないほうがいい。持続可能な支援のあり方はシステムとして作り上げねばならない。寄付・寄贈がなければなりたたない社会福祉では困る。 だから

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  • 寄付をすることであなたも伊達直人になれる? - 泣きやむまで 泣くといい

    群馬の児童相談所前に大量のランドセルが積まれていたのは、昨年のクリスマスの朝であった。差出人は伊達直人。 2件目は年明けだった。1月5日。今度は神奈川の児童相談所前にランドセルが置かれた。いっしょに残されていたという手紙にはじめて「タイガーマスク運動」という言葉が登場する。 お正月をはさみ、多くの人は昨年のクリスマスにあった出来事なんて忘れかけていただろう。この2件目の「タイガーマスク」が決定的にこの後の流れを作ったと言える。最初の「フォロワー」の重要性。 3〜5件目は1月7日である。多様化がはじまる。 長野では児童相談所宛てではあるが、ランドセルは宅配便で届けられた。送り主は手紙で「遅れてきたサンタクロース」と名乗った。「私にも小学1年生になる子供がいます。同じ気持ちで楽しい入学式を迎えましょう」「世の中に私と同じ志の方がいらして共感します」などとも書かれていたそうである。 静岡では児童

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    Doen
    Doen 2011/01/12
  • 隣の自治体の話 - 泣きやむまで 泣くといい

    日中一時支援事業というのがある。うんと平たく言ってしまえば、障害児者の一時預かり。 市町村事業なので、事業所に支払われる報酬単価設定とか、利用者の負担割合とかは自治体で決めていい。実際、地域によってかなりのばらつきが出ている。国からの補助金額は決まっているので、あまり高く設定すると、金のない自治体は苦しい。自立支援法の批判されるポイントのひとつでもある。 自立支援法の開始時にきちんとした計算を誰もしなかったために、このあたりの自治体の単価設定は昨年度までとてつもなく低い金額になっていた。支援をすればするほど赤字が膨らむという異常事態で、事業所からも非難轟々。もともと地元自治体は単価の改定に積極的だったのだが、近隣の複数の市町村で単価は統一することで合意されてしまっている。隣の自治体が金を出したがらない結果、長らく膠着状態が続いていた。それでも、サービス提供に消極的になる事業所が増えて、わざ

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    Doen
    Doen 2008/06/30
  • 変えられぬもの - 泣きやむまで 泣くといい

    何もできていないので、書くことがない。 考えることといったら、これまでにもさんざん考え抜いてきたことばかり。そして、自分の力ではどうにもならないことばかり。 行政が特定の仕事のために雇った人間は、どれほどダメでもクビを切られることなく、異動されることもなく、やりたい放題。新しく雇われてきたスタッフを高圧的に罵倒してつぶして「3日で辞めさせてやろうと思っていた」と言い、仕事をともにしてきた者を薬に頼らなければ眠れないほどにまで追い込んでも、雇い主である行政はただ頭を抱えるだけで何のアクションも起こせない。行政から指導できるのは、子どもの家族からクレームがついたときのみである。そして、クレームがつくのは、事件事故が生じるか、保護者への問題発言があったときだけだ。安全管理だけ注意して、保護者にあたりさわりなく接していれば、いつまでも安泰でいられる。 内部告発的に訴えられるような内容の問題もあるが

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    Doen
    Doen 2008/06/08
  • 知識格差が招く排除 - 泣きやむまで 泣くといい

    少し前のことになるが、同じ日に職員2名が別々の研修に行ったのである。 ひとつは保育、学童関係者向けの「発達障害ってこういうものです」的研修。もうひとつは最近少し流行りかけのPECS二日間研修。ちなみに前者は無料だが、後者は50000円(いくらなんでも高くないか)。 どちらも大盛況である。前者に行っていたのは自分だが、定員の倍ほど来ていた(もはや「定員」の意味がわからないが)。後者は施設や特別支援学校関係者でにぎわっていたらしい。 しかし、レベルがあまりに違いすぎるのだ。 保育者向けのほうは、ほとんど入門書に書かれているぐらいのことしか話されていない。重点的に話すポイントに工夫はあるが、狭く浅い内容だ。しかし、2時間の講義の末、質疑応答で「いったい2時間の間、何を聞いていたのか」という質問や感想が次々出てくる。講師が頭を抱えながら回答する状況だった(講師は知り合いだったので終了後「(こういう

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    Doen
    Doen 2008/05/07
  • 誰が痛むのか? - 泣きやむまで 泣くといい

    政府の仕事、民間の仕事 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080420/p1 昔、この組織と関わりがあったのである。複数の職員さんにお世話になった。だから、最近の動向を心配している。 例の知事は支持率がまた上がったらしい。彼が自らの「信念」を貫きとおしさえすれば、周囲はみんな「抵抗勢力」とされていくのだろう。同じような構図をうまく活用した首相もいた。彼の「天然」なのか「策略」なのかは、知らない。 大多数の一般市民にとって、行政なんて少しばかり小さくなったって、どうってことないものなのだ。「みんなで少しずつ痛みを」なんて、できっこない。政府が単純に小さくなれば、特に分配が必要な者から苦しむことになるのは当然ではないか。「自分は払うばかりで受け取っている実感がない」から「税金が無駄遣いされている」と短絡する人々には、「再分配」の必要なんて、ほとんど理解されていな

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    Doen
    Doen 2008/04/21
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