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日本には死について語りあう土壌すら育っていないこのようなやりとりは、患者を看取る医療者であれば多くの方が経験していることです。 もちろん、医師が患者さんに対して心臓を停止させる薬物を投与したり、医師が処方した致死的薬剤を患者さん自らが服用するなどの方法によって、死を早める(つまり安楽死を施す)ことは、日本の法律では認められていません。 その一方で、朝日新聞社が2010年に行った世論調査(有効回答2322人、回収率77%)では、積極的安楽死を自ら選びたいか、また日本において法律で認めるようにするべきか、という質問にどちらも約70%の方が賛成しています。 また、脚本家の橋田壽賀子さんが、その著書『安楽死で死なせて下さい』 (文春新書)にて、スイスでの積極的安楽死を望んでいることを明らかにしたり(その後、「あきらめた」ということも報道されましたが)、海外で安楽死を遂げた方の報道がなされたりする機
安楽死を遂げるまで 作者: 宮下洋一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2017/12/13メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る Kindle版もあります。 安楽死を遂げるまで 作者: 宮下洋一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2018/01/05メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 安楽死、それはスイス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、アメリカの一部の州、カナダで認められる医療行為である。超高齢社会を迎えた日本でも、昨今、容認論が高まりつつある。しかし、実態が伝えられることは少ない。安らかに死ぬ―。本当に字義通りの逝き方なのか。患者たちはどのような痛みや苦しみを抱え、自ら死を選ぶのか。遺された家族はどう思うか。79歳の認知症男性や難病を背負う12歳の少女、49歳の躁鬱病男性。彼らが死に至った過程を辿るほか、ス
―膨らみ続ける医療費の問題に焦点を当てたきっかけは。 「医者は患者のためにベストなことをするのが使命であり、命を救うためならコストは度外視して治療するのが常識だった。金の話をするのは卑しいと教えられた。しかしこれは二つの意味で間違っている。一つには、無駄なコストでも構わない、誰かがなんとかしてくれるという無責任さがあり、もう一つは、何がベストなのか、を考えていない」 「医者は患者の生存期間を延ばすことを第一とするが、生存期間を延ばすことと患者の望む医療とは本来別問題だ。そして医療費だけが膨らんでいく。医者が言う“ベストな治療”とは自己満足に過ぎないのではないか。そのために無制限に金をかける権利が、我々にあるのだろうか」 ―先端医療の拡大に日本の健康保険制度は耐えられますか。 「保険制度を支える人が減り、医療費は高騰する。収支が合わず制度が続くはずがない。どこかで高度な延命医療を受ける制限を
治りにくいがんであることを昨年末に公表し、命や死について積極的な発信を続けている写真家の幡野広志さん(35)。1月に胸にあった腫瘍を放射線治療で抑え込んだが、最近また右のお尻あたりに違和感を覚え始めている。 「胸の画像は進行していないということなのですが、右のお尻の違和感や痛みが、昨年11月ごろに胸の腫瘍が圧迫していた頃とよく似ているんです。ちょっと悪くなっている。下半身の動きが鈍くなっていて、また1ヶ月ぐらいしたら車椅子に戻らないといけないのかもしれない」 体調が悪くなると、痛みや全身の倦怠感に襲われ、体力が回復しにくくなる。 「若いとがんの進行が早くなるとよく言いますが、悪い時は1日1歳ぐらい年をとる感覚です。1ヶ月だったら30歳。急激に年寄りになる感覚ですね。見た目は全然平気なのですが、一番ひどい時には80歳ぐらいのおじいちゃんに道で追い抜かれていましたから」 投げつけられたヘルプマ
昨日の続きになります。 kotaro-kanwa.hateblo.jp 昨日のブログでは、西先生のブログ記事、「患者さんは死を 受け入れられるのかどうか」を紹介させて頂きました。 そして我が国のホスピスがキュブラー・ロスの影響を強く 受け、まるで「死の受容」に至ることを「支援」することが ホスピスのひとつの目的であるかのように認識されていたこと をお話しました。 実は私も初めはそのように考えていました。確かに怒りや抑うつ の中で最期を迎えるよりは、平安と感謝のうちに最期を迎える 方が幸福であるように思います。人間の苦しみが「欲望」「執着」 にあるとする仏教的な思想とも一致するので、日本人には受け入れ やすい考えなのかもしれません。 しかし臨床を続けていると「本当に全員が死の受容は出来るのか」 「受容を目指さなければいけないのか」「患者さんは本当にそれを 望んでいるのだろうか」、また、他人の
3月28日、川崎市立井田病院の西先生がこんなブログを書いて おられました。 https://www.buzzfeed.com/jp/tomohironishi/shihaukeirerarerunoka?utm_term=.yxG1bjPa#.end58z4Zwww.buzzfeed.com Twitterでも散々絶賛したのですが、私がこの仕事をしながら 長年感じていたことを、とてもやさしくスマートにまとめて おり、さすが西先生だなぁと思いました。 テーマは、「死は受け入れられるのか」。西先生はまず、 アドバンスケアプランニング(ACP)の説明と重要性を お話された後で、50代のがん終末期の患者さん、Aさんの 例を紹介されています。 私も、Aさんのようなケースをどれだけ経験して来たことか。 初めにつらい治療は希望せず、穏やかな時間を過ごしたい、 と達観したようにも思える意思を伝えるAさん。
大切な人の価値観を代弁できるよう、事前に話し合いを行うことが求められている厚生労働省は3月14日、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を公表しました。 このガイドラインでは、もし仮に何らかの重病にかかり、意識が失われ、自分自身の意思を伝えられない状態となったとしても、本人の価値観に沿って生き方を選択できるようにしていくことの必要性が考慮されています。 そのために、まだそういった状況に陥る前から、本人、医療者、そして仮に本人の意識がない時でもその意思を推定して代理決定できる人(家族ら)が一緒に、人生の最終段階における医療やケアの方針について繰り返し話し合うこと(アドバンス・ケア・プランニング:ACP)の重要性が強調されています。 ACPを日本国内でも進めていくこと自体には大きな意義があります。 これまでは、がんの終末期や認知症などで本人の意思が確認できないと
林寛之医師(福井大学医学部附属病院救急科・総合診療部教授)この記事の写真をすべて見る 命を救うのが医師の仕事である一方で、「命の終わり」を提示するのも医師の務め――。救急や外科手術、がんやホスピスなど死に直面することが避けられない現場で日々診療を行っている医師20人に、医療ジャーナリストの梶葉子がインタビューした『医者の死生観 名医が語る「いのち」の終わり』(朝日新聞出版)。その中から、NHK人気医療番組「総合診療医 ドクターG」でも知られる、福井大学医学部附属病院救急科・総合診療部教授の林寛之医師を紹介する。 * * * 救急をやっていて一番つらいのは、子どもや働き盛りの人が亡くなった時。人間、死ぬのは1回だけです。医者は常に人が死ぬのを見てますが、その人が死ぬのは1回だけだし、家族にとっても1回だけですね。そういう時のグリーフィングケア、会話の仕方などには訓練が必要です。訓練によっ
(この話に登場する人物にモデルはいますが、仮名を使うなどご本人とわからないように詳細は変えて書いています) 医療現場では、この数年で、死に向かう患者の意識が変化してきたと実感しています。 それまでの生き方、人生の功績に関わらず、病と死の苦痛は、誰しも公平にやってきます。人は最期は苦しまず、人は皆、眠るように逝きたいと願っています。最近、本当に眠るように逝きたいという願いを、医療の助けで実現しようとする患者を診療するようになってきました。 終末期医療の現場も次の段階に進んできたのだと、私は冷静に受け止めています。そして、私を含めた医療者の意識も変わる必要があると思い、自分の経験と心に起こった戸惑い、そして変化を皆様と共有し、考えたいと思います。 「今日が丁度良い日です。もう眠らせてください」「先生、今日が丁度良い日です。もう眠らせて下さい。では、家で待ってますので、手が空いたら来て下さい」
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