(2014年10月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ロシアは西側諸国の制裁措置によって国外で差し押さえられた資産について自国のオリガルヒ(新興財閥)に損失を補償するため、ロシアの裁判所に同国内にある諸外国の資産を接収する権利を与える準備を進めている。 欧州連合(EU)と米国の制裁に基づき大富豪のアルカジ・ローテンベルク氏が所有している高級不動産が先月イタリアで差し押さえられたことにちなみ「ローテンベルク別荘法」とのあだ名をつけられた法案は、政府予算がロシアのオリガルヒの保険証券にされているとの抗議を招いた。 資本逃避を懸念する閣僚からも批判の声 法案は、ロシア国内にある外国の資産がロシア政府と西側諸国との対立の人質になりかねないとの懸念も煽っている。法案はアレクセイ・ウリュカエフ経済相にも批判され、同相はロシアからの資本輸出を促す恐れがあると述べた。 ウラジーミル・プーチン大統領の与