決選投票を数日後に控え、仏北部エンヌマンを訪れたマリーヌ・ルペン氏(2017年5月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/Philippe HUGUEN 【5月9日 AFP】フランスの次の大統領を決める決選投票では完敗したものの、マリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏率いる極右政党「国民戦線(FN)」は、今後の政治的展望にさらなる足跡を残し、主流派への歩みを確実にした。 7日の選挙では、移民排斥や反EUなどの公約を掲げたルペン氏の得票率が過去最高の34%に上り、得票数では1060万近い票を獲得した。 これは、保守派のジャック・シラク(Jacques Chirac)氏が圧倒的な勝利を収めた2002年仏大統領選の決選投票で、ルペン氏の父親であるジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)氏が獲得した得票数のほぼ2倍だ。 10%前後の水準でとどまっている失業率やイスラム過激派に