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活字に関するFeZnのブックマーク (160)

  • 活版印刷室/きらら舎

    きらら舎で扱う活字のはなし 叔父が写植会社をやっていたため、印刷に興味を持ったのはかなり幼い頃でした。 叔父の会社に遊びに行って初めて見せてもらったものは、何かの図鑑か百科事典のようなもので、 まだ未完成だった版下がとても素敵なものに見えた記憶があります。そんな工程途中のものが魅力的に見えたのはすべて、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』でジョバンニがアルバイトをしていた活版所のイメージによるものです。 『銀河鉄道の夜』に登場する活版所のイメージは 実際の日における印刷所とは異世界で、ペン画などでみかける西欧の活版所のものです。 「……家へは帰らずジョバンニが町を三つ曲ってある大きな活版処にはいってすぐ入口の計算台に居ただぶだぶの白いシャツを着た人におじぎをしてジョバンニはをぬいで上りますと、突き当りの大きな扉をあけました。中にはまだ昼なのに電燈がついてたくさんの輪転器がばたりばたりとまわり、き

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    FeZn 2007/10/19
  • 活字の世界(目次)

    「活字印刷」の発明が、知識の普遍化を促すという役割によって、人類の進歩に大きく貢献したと言うことは多くの書によって語られているところですが、そうした恩恵の究極の道具であるコンピュータによって、「印刷」というものの手法も大きく変化させられつつあります。 いわゆる「活字」というものと「印刷」というものが大きく切り離されて、それぞれが別個の道を歩み始めたことを予感させる「デジタル時代」の到来です。そんな中で、「活字」というものの役割は単なる記号に過ぎないと言う「活字文化」軽視の風潮に抗らう者として、一歩立止まって今までの「活字の世界」を尋ねてみようと思い立ったのです。 記述内容は、川田久長氏の「活版印刷史」や鈴木敏夫氏の「プレ・グーテンベルク時代」の範疇でもありますが、各テーマごとに「よみもの」スタイルにして、少しでも興味を持っていただけるよう心がけたつもりです。同好の方と語りあえればと思ってお

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    FeZn 2007/09/13
    ☆ あとで。
  • (引き続き)日本語練習中 - 明治期のアンチック体活字を追ふ(1/2)

    先日ゴシック体の平仮名が普通に使はれ始めたのはいつごろかを調べてみようと思った出発点は、『朝倉漢字講座(3)現代の漢字』(2003/平成15年、朝倉書店、ISBN4-254-51533-2)の第6章「漢字のデザイン」(味岡伸太郎)に、次のやうな記述があるのを見たことにありました。 文組用のタイプフェイスは「空気のように水のように存在を意識させないこと」を目標としてデザインされてきた。しかし,存在を意識させる文字は当に美しくなかったのか,そして読みにくかったのか。 漢字と仮名をはじめとする複雑で不統一な言語を選択すること,それは実は日人の文字に対する素晴らしい感性の現れとは考えられないだろうか。一見不統一に見えるのだが,微妙なバランスで調和を創り出している。言葉を変えれば不完全な美,アンバランスの美,不均一の美,奇数の美,そして微妙にずれる調和,それらは全て,古い茶人が「わび」と呼んで

  • (引き続き)日本語練習中 - 『真性活字中毒者読本』に相応しい『嫁入り支度に教師三昧』の図

    柏書房から出てゐる『真性活字中毒者読』、この第1章に収められてゐる府川充男さんの講演録「日語組版の歴史」に、山田美妙『嫁入り支度に教師三昧』のとあるページが引かれてをります。『嫁入り支度に教師三昧』は近代デジタルライブラリーに在りますから、そちらから掲げておきませう。 「日語組版の歴史」が『嫁入り支度に教師三昧』にどういふ具合に触れてゐるかと言ひますと――、明治年間に活版が社会に浸透していく過程で、欧文組版から句読法が導入されていく、その一例として、かういふ話になってゐます: じつは句読点の遣い分けは読書法とともに文体(特に語尾の調子)と密接な関係があるはずです。図二十九、これは雑誌『都の花』第十七号の誌面の一部ですが、「警吏の尋ぬる問に対し開耶の答ふる素性を聞くに、当初小石川水道町に榛原左門と呼ばるゝ武士あり、夫婦二人に忠助とて名も相応しき忠僕と二人三人の下婢のありて、富めりと云

  • 産経ニュース

    中古車販売大手ビッグモーター(BM)の自動車保険金の不正請求問題で、損害保険ジャパンと親会社のSOMPOホールディングスは15日、金融庁に再発防止策などを盛り込んだ業務改善計画を提出した。金融庁が問題視した企業風土の改善に向け、計画を着実に進められるかが焦点だ。新体制下…

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    FeZn 2007/09/05
     >"インク印圧のへこみや、かすれがなければ、逆に「こんなの活版じゃない!」と納得しないことも。" →そう思っていた時代が僕にもありました。でもそれはおかしいと思う昨今。「活版の一側面に過ぎない」から。
  • (引き続き)日本語練習中 - 謎の初期「本様」四号仮名

    鈍々と進めてゐる初期「様」仮名調査の備忘録。 かつて「秀英舎(製文堂)の五号平仮名は明治30年代半ばに急激なモデルチェンジを遂げる」で五号仮名の出現状況を調べた後、秀英四号の出現状況をも平行して調べようとしていて、調べ始めた頃は「秀英四号の最初期用例を探す」に記した通り秀英舎の印刷物に明治十年代後半から秀英四号風の仮名が少しずつ混ざっていくものと思っていたのだが、どうもそうでは無いようだ。 まず、明治十八年に秀英舎が刷った田口卯吉『日開化之性質』序文より。 紙面を眺めると、東京築地活版製造所の「和様」四号と「様」前期四号に、別系統の仮名(赤丸印)を混ぜたもののように見える。 続いて、明治二六年の井上円了『妖怪学講義緒言』より。 紙面を眺めると、これもまた、東京築地活版製造所の「和様」四号と「様」前期四号に別系統の仮名(赤丸印)を混ぜたもののように見える。 当初はこの赤丸印の

  • SAB LETTERPRESS | ブログ | TOKYU HANDS @ GINZA

    9月1日、銀座に東急ハンズがオープンします。 プランタン銀座前のマロニエゲートというところの 5階から9階が東急ハンズになるそうです。 その中の6階に、しかもレジ前コーナーに、なななんと。 PAPIER LABO.のコーナーが出来ます。 今日はパピエメンバー3人でハンズに搬入に行って参りました。 オープン前とあって、色んな業者さんが搬入に出入りしていました。 3人で設置すると1時間足らずで終了。レジ前の一等地に喜ぶ私たち。 その後、9月の業者向け展示会の準備などして解散。 9月1日、銀座東急ハンズの6階です。 サブレタープレスも充実していますので、 ぜひお立ち寄り下さいませ。

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    FeZn 2007/08/30
  • (引き続き)日本語練習中 - 秀英四号の最初期用例を探す

    秀英舎の最初期の活版印刷事業を支えたという製紙分社は、現在までに私が近代デジタルライブラリーで見た最初期の四号平仮名印刷資料において、和様と築地前期四号の混合セットを用いている。 明治十二年『神奈川県管内地誌略』(近代デジ) 明治十二〜十三年『小学通常物件問答書』(近代デジ) ここから秀英舎がどういう筋道を辿ったか、「経済雑誌社」「鴻盟社」等々のキーワードを手がかりにして散策してみたことがあるのだが、明確なところは判らない。また、製紙分社の状況についても、キーワード「製紙分社」で抽出される資料があまりに少なく、何も判らなかった。 このあたりについては、印刷物だけでなく、印刷史の資料――当時の事情について記したテキスト――の手引き無しには、なかなか進みようのない、道があるのか無いのか判らない場所だという印象だった。 ともあれ、散策中に出会った幾つかの印象的な資料について、メモを残しておく。こ

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    FeZn 2007/08/27
  • DESIGNER'S NOTE

    イヴ叢書は絵画や写真、オブジェ、彫刻などのビジュアル作品と、詩や短歌、小説、エッセイなどのテキスト作品とで構成される二人の作家のコラボレーションによる画文集である。この叢書の方針として、編集者からは全十篇をとおしての共通性を保ちながらも、各篇ごとに独自性をもたせることが前提条件として提示された。 叢書とはある一定の形式にしたがって継続的に刊行され、まとめられるものだと定義すれば、通常は定型フォーマットを設定するという枠組みが必要とされる。しかしイヴ叢書では、毎篇、個性のまったく異なるビジュアルとテキストを制作する作家が登場するために、定型フォーマットを設定することはむしろ障害となることが予想できた。 したがってA4正寸32ページ、中とじ糸かがり、扉、奥付など、容器として機能する書物の体裁以外のすべて、つまり使用活字書体、組版体裁とその規定、ノンブル・柱の有無と位置、レイアウト・フォーマ

  • 活字地金彫刻 | 海岸印刷日誌

    先月、活字地金彫刻の実演見学会に参加した。 詳細は↓(長いです)。 写真追加しました。(7/17) 活字地金彫刻は合金の軸に直に文字を彫り込んで種字を作る技術のこと。 活字の元となる型が母型で、その母型の元となるのが種字。まさしく活字の元の元。 母型。 実演をして下さったのは清水金之助さん。 清水さんは修行後、自ら設立された地金彫刻工房で1960年代初め頃まで 活字地金彫刻を行っていた。 種字の軸は活字とは金属の配合率が異なる。 後の行程のために、表面は光沢のある滑面であることが何よりも重要。 そのため字面には手を触れてもならない。息を呑むような美しさ。 清水さんは水平垂直の中心線を引いただけで、あとは迷いもなく 左右逆の字を彫刻刀で彫り込んでいく。下書きも要らない。 粗彫りが終わったところ。この後荒く削った所を深く彫り込んでいく。 右上の部分を彫り込んだところ。余白を掘り下げる作業は弟子

    活字地金彫刻 | 海岸印刷日誌
  • TypographyとLetterpress - 活版散歩

    「活版印刷」を英語で言うと、letterpressと表現している方も多いですが、実はそれは凸版での印刷のこと。正式には活字を使った活版の方はtypographyのようです。辞書によっては活版印刷と言われる所もありますが。。。そして日ではタイポグラフィは書体そのものの事を指している方が多いです。樹脂、亜鉛版は凸版印刷にあたります。 大きなくくりで「凸版印刷」があり、その中に「活版」があるという感じですね。印刷の方式は活字でも樹脂でも同じですので、活版印刷と言われることがありますが、印刷所の方でも全てを活版印刷と表現される方もいれば、凸版と活字活版で分けて話される方もいます。 活字での印刷は、一つ一つ鉛活字を拾って(もちろんあれば木版や銅版活字なども)それを組み合わせて版にしていくので時間がかかります。スペースもクワタという鉛をパズルのように組み合わせて、四角い版にしていきます。 樹脂版と亜

    TypographyとLetterpress - 活版散歩
  • 散歩9 ABC dé タイポグラフィ - 活版散歩

    青山ブックセンターで開催されている、「ABC dé タイポグラフィ」。 残るところ後3日間の30日土曜に訪問してきました。 今日は新しく朗文堂さんが発売された、Adana-21Jによるワークショップ最終日で、沢山の参加希望者が待っていらっしゃいました。 入り口に入ると小さなAdanaが2台。道具も全てピカピカという状況は、近年の活版印刷では見ることはありませんでした。そのため真新しい印刷機も道具も、とてもかわいらしくも見えます。インクが付く円の部分には、銀色のインクが付いていますが、同色なので、わかりにくいかもしれません。 作る物は、封筒と便せんに名前、もしくはメールアドレスなどを入れます。活字はアルファベットのみで、3書体から選びます。紙も何種類かの色が用意されていて、2種類選んで印刷されている方も。 Adana開発の実務面を担当されている大石さん。 「活字の表面はキズがつきやすいので気

    散歩9 ABC dé タイポグラフィ - 活版散歩
  • 散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-2 - 活版散歩

    「金」の文字と平行して8ptくらいの活字に円を彫られました。 その細い線の美しいこと!! (残念ながら私のカメラではその鮮明さが写すことができませんでした) 大きい活字と小さい活字では、小さい活字の方が難しくないとか。 「大きいのはすぐ粗がわかってしまうから大変なんですよ」。 でも6ptに画数の多い文字とか当にすごいです。 「好きな文字を彫りますよ」とおっしゃったので、見学者の一人が「木」をリクエスト。あっという間に出来たその文字でさらに驚いたのは、木の横線がものすごく細いこと。「来はもっと細い」とおっしゃいますが、、、これぞ神業。 ここから仕上げで砥石で表面を研ぎます。 活字の輪郭外を彫り落としていきます。 この工程を繰り返します。 清水さんの使われている道具はお仕事をされている時のものと同じです。 刃も自分で研いで作ります。1文字を殆ど一で作業されるそうです。 小刃の隣はデバイダ

    散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-2 - 活版散歩
  • 散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-1 - 活版散歩

    5月26日、活字研究会の高内さんのご厚意により、 大田文化の森で活字地金彫刻師「清水金之助」さんの実演会が催されました。 会場の部屋に入って角の隅に、清水さんが作業できるよう机と道具がセッティングされて座ってらっしゃいました。愛用されている机、刃、ルーペなどなど。 周りに人が集まり実演会が始まりました。 清水さんが彫っているものは、電胎母系(ガラ母型)の種となるもの。 母型を作るための種字を活字合金に逆文字を直接小刃で彫っていくのを「地金彫刻」と言います。彫られた物から母型ができるのは5回くらいまでだそうです。その母型からは何万もの活字が生まれて行きます。 今で彫られて活字が置かれている。字面の光沢が命なのです。 清水さんは2004年に活字研究会の依頼で約40年ぶりに活字を彫りました。その時にはとても出来ないのでは、と思ったのが「身体が覚えていてね、指が動いて彫れたんですよ」と。 始めに初

    散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-1 - 活版散歩
  • 芋づる式に: 直彫り_5

    FeZn
    FeZn 2007/06/23
    馬場名人の系統図JPGあり。
  • Alternate Gothicゴシック起源説の起源 - 日本語練習虫

    ゴシック体とかサンセリフ体とか呼ばれる系統の書体をば、敢て「リニア書体」と称して、以下のメモ群を記す。 先日http://d.hatena.ne.jp/uakira/20070607さ記した理屈で《Alternate Gothicゴシック起源説》を否定するだけの内容を綴る準備は、実は『ヘルベチカの』発売の直後には済んでゐたんだども、《Alternate Gothicゴシック起源説》の起源ば調べてみっぺと思ってしまったために発表の時期を逸してしまってゐた。満足がいくまで調べ終えたわけでは無ぇんだども、追加調査が出来そうにないので、昨秋までに眺めてゐた状況ばメモに残しておくことにする。 さて、欧文組版に関しての邦文に欧州の基準が持ち込まれて、リニア書体をゴシックではなくサンセリフと記しはじめるのはいつ頃のことだらうか。――さういふ思ひから行き当たったのが、次の三点。 二葉商会『欧文活字』*1

    Alternate Gothicゴシック起源説の起源 - 日本語練習虫
    FeZn
    FeZn 2007/06/18
    >"記述にオリジナリティーを出そうと足掻くのは勝手だが、コトバ弄りが過ぎると事実が曲がってしまふ。"
  • Alternate Gothicがゴシックの源といふデマについて - 日本語練習虫

    ある有名Serifenlose書体をテーマにした(4844358308)や、同じ出版社から最近出された文字遣い入門書(484435907X)など、21世紀になって何年も経つのに、相も変はらず「日でSerifenlose書体のことをゴシックと呼ぶのはAlternate Gothicを略してゴシックと呼ぶようになったから」といふ説明をするデザイン書があるってことに驚きを隠せねぇ己だ。 明治初年に米国産Gothic活字(単に「Gothic」といふ名で呼ばれてゐた活字)が日の印刷所に購入されてゐるのだし、和文「ゴシック体」活字がGothicを名乗った最初の印刷物は明治二十七年(一八九四年)の野村宗十郎『座右之友』(東京築地活版製造所)の「五号ゴチック形」(http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/755589/47)と目されてゐる。American Typ

    Alternate Gothicがゴシックの源といふデマについて - 日本語練習虫
    FeZn
    FeZn 2007/06/08
     がぁん。/てことはアノ本の記述は「過不足無し」なのか。
  • アダナ・プレス倶楽部 News : 活字版印刷術 FESTIVAL / ABC dé タイポグラフィ!

    【活字版印刷術ワークショップ】 — ピッカピカの小型活版印刷機 を 見て・知って・触って・印刷体験できます。 朗文堂/アダナ・プレス倶楽部が、21 世紀になって世界ではじめて開発・製造・販売する「蝶番式プラテン小型活版印刷機 Adana-21J 」の魅力と可能性をトコトンご体験ください。

  • 活字地金彫刻の実演会終了 - 活版散歩

    FeZn
    FeZn 2007/05/31
     清水名人の。
  • 芋づる式に: 直彫り

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    FeZn 2007/05/31
     清水名人の。